本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは107.86円↓下値メドは105.98円今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
Go To ユーロ!
今週最大のイベントは、17・18日に開催されるEU(欧州連合)首脳会談。EU各国の首脳が「直接」集まって、欧州復興基金と2011年から27年までの予算について議論を行います。なかでもマーケットの注目を集めるのは欧州復興基金で、ユーロの未来を左右する重要な案件といわれています。
復興基金を可決するためには全加盟国の支持が必要。しかし、EU各国は「総論賛成、各論反対」で、合意を目指すドイツと「けちんぼ4カ国」(オランダ、オーストリア、デンマーク、スウェーデン)との間にはまだ意見の相違があるようです。
ラガルドECB(欧州中央銀行)総裁やドイツ・メルケル首相からは、今週末の合意は無理かもしれないとの慎重な意見もでています。その場合、7月下旬に改めて話し合うか、あるいは秋まで延期になる可能性がありますが、マーケットはせっかちです。そのため(たとえ最終的に合意するとしても)、今週末に結果が出なければ失望のユーロ売りが発生することも否定できません。ユーロ/円を通じてユーロ売り/円買いの円高が強まることも考えられます。
今週は他にも日銀(水)、カナダ中銀(水)、ECB(木)の政策会合があります。いずれも据え置きの見通し。黒田総裁とラガルド総裁の記者会見も予定されています。
経済指標では、ドイツZEW景況感調査(火)、米消費者物価指数(火)、英消費者物価指数(水)、中国4-6月期GDP(国内総生産)(木)、米小売売上高(木)など。また、米株式市場では火曜日から、銀行セクターを皮切りに第2四半期の決算発表がスタートします。
今週のトレードを始める前に、先週までの日米株式市場、金先物、原油先物市場、そして日米金利市場の動きをチェック!今日の注目グラフをご覧ください。
また、経済カレンダーで、今日発表の重要経済指標のチェックもお忘れなく! 今週もよろしくお願いします。
毎ヨミ!FXトップニュース
10日のドル/円のNY市場終値は106.91円
前営業日の終値比▲0.30円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
算多きは勝ち、算少なきは勝たず(勝利の条件が多ければ勝てる、少なければ負ける)- 孫子
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
中国で、今度は高い致死率を持つ新型豚インフルエンザが出現
NY州、他の州からの訪問者に対して2週間の検疫期間を義務付け
ブラジル大統領が貧困層へのマスク配布を拒否「人はいつか必ず死ぬ」
ドル:
トランプ政権:香港ドルのペッグ制に揺さぶり 香港の銀行のドル買いを規制も
米経済再開進まず。消費も企業活動も動き鈍いまま
カプラン・ダラス連銀総裁「第2四半期GDPは30%程度縮小する可能性」
米国企業の70%、新型コロナでも中国以外に工場を移転する計画なし
ユーロ:
メルケル首相「欧州復興基金、EU加盟国間で大きな隔たりある」
フランスの航空会社エールフランス、7,580人を削減 全従業員の17.5%
ECBの量的緩和巡るドイツ憲法裁判所の司法問題は解決へ
ポンド:
英とEU、漁業問題で妥協成立か
英政府、2029年までにファーウェイ製品を英国から排除
円:
オリンパス、カメラ事業部売却
NY金先物:
金価格:1,800ドル超えるのは2011年9月以来:年初から19%上昇
原油先物:
米シェール産業は儲かっていない。過去15年間の収支は3,000億ドルのマイナス
豪ドル:
豪、今後10年で国防費を40%拡大 インド太平洋を重視
その他:
テスラが赤いサテンのショートパンツを発売。 空売り投資家を皮肉る
TOEIC申し込みサイトにアクセス集中 東京すぐ満員で一番近いのは宮城?
ボツワナのゾウ大量死は感染症が原因か、影響拡大を懸念
レジ袋有料化で、コンビニは費用増えずに収入アップ
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円:先週のレンジ:106.64円から107.79円


今日の注目グラフ
先週のダウ平均は+0.96% 今週から米企業決算発表スタート

週間ではダウ平均+0.96%、S&P500+1.76%、ナスダック+4.01%と、揃って2週上昇。
年初からはダウ平均が▲8.63%、S&P500▲1.42%、ナスダックは史上最高値更新中で+18.33%。
今週は、バンク・オブ・アメリカやシティグループなど金融セクターが4-6月期決算を発表します。
NY金先物1,800ドル超えてもまだ先高観

NY金先物は1トロイオンス=1,800ドルを突破。2011年以来9年ぶりの高値で今年に入ってから20%近く上昇しています。今週は利食いも出ましたが金曜日の終値も1,800ドル台を維持。高値追いに警戒感はありますが押し目買い意欲は旺盛。
10年物米国債 利回り0.6%台で低迷

米国の10年物国債の利回りは0.6%台で低迷。金曜日の終値は0.65%ですが、一時0.568%まで緩む場面もありました。
実質利回りの低下は、米国債市場以外の世界的な安全資産の不足を反映しているのか、それとも米経済の悲観的見通しの現れか、いずれにしてもパンデミック前は1.9%に近い水準だったわけですから、金利市場は米景気の本格回復はまだ先と考えています。
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)