今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは115.35円↓下値メドは111.95円中国人の家庭資産の半分以上は「不動産」でできている。
10日(水曜)のドル/円は「円高」。高値114.01円、安値112.77円、1日の値幅1.24円。
この日は112.87円からスタート。東京時間日中までにその日の安値(高値)をつけて、あとは上昇(下落)し続けるというドル/円のパターンは健在で、東京時間昼につけた112.77円を安値にその後は上昇を続け、欧州時間朝に113円台、NY時間には114.01円まで大きく円安に動きました。米国のインフレ指標が予想以上に強かったことがFRB(米連邦準備理事会)の利上げ前倒しのイメージにつながり米長期金利は上昇。終値は113.90円(前日比+1.02円)。
114円台に戻すパワーがないと昨日言いましたが、あっさりと114円をタッチしました。112円台で冷静に押し目買いを成功させた人はさすがでした。次の目標は114.20-40円のゾーンを抜けられるかどうか。その上は114.70円。そのためには終値ベースの114円台を確認したいところです。短期のサポートは200時間移動平均線が走る113.55円前後。
この日発表された米国の10月消費者物価指数の上昇率は、前年比6.2%と9月の5.4%から加速しました。上昇幅は1990年11月以来約31年ぶりの6%台。

主要指標 終値

今日の為替トレッキング
今日の一言
常識とは18歳までに身につけた偏見の寄せ集めのことをいう - アインシュタイン
Up Where We Belong
BLS(米労働省労働統計局)が11月5日に発表した10月の雇用統計は、NFP(非農業部門雇用者数)が53.1万人増加し、失業率は0.2パーセントポイント低下して4.6%になりました。平均労働賃金は、前月比0.4%増、前年比4.9%増。
53.1万人というのは予想中央値以上であり、これまで2カ月連続で予想を大きく下回ったことを考えると健闘です。とはいえ、今年の5月や6月に見られたような「月100万人増」にはまったく及ばない。
10月の非農業部門雇用者数は「可もなく不可もなし」という結果で、FRB(米連邦準備制度理事会)は金融引き締めをこれ以上焦ることもなく、ホッとしているかもしれない。
雇用の内訳を見ていくと、レジャー部門の仕事が急増して16.4万人の雇用増。ビジネスサービスも10万人増加。平均労働賃金は、経済再開後の雇用が低賃金労働者に偏っていたことで下がっていましたが、観光地などのレジャー関連の仕事が大きく伸びたおかげで、上昇傾向を示しています。
平均週間労働時間は興味深い結果となりました。一般的に、企業が従業員の確保に苦労している状況では残業が多くなるものですが、10月の週間労働時間が逆に下がっていた。労働不足の解消が進んでいると好意的な解釈ができます。
労働参加率は横ばい状態が続いていますが、年代別に見ると明るい兆しが見えます。


今日の注目通貨:豪ドル/円
11月のレンジ予想:↑90.75円 ↓78.04円
今月の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は84.39円。84.39円より上ならば豪ドル買い優勢、84.39円より下ならば豪ドル売り優勢。
93.18円 : 第4レジスタンス(HBO)
90.75円 : 第3レジスタンス
90.30円 : 2019年 高値
89.09円 : 2018年 高値
88.32円 : 第2レジスタンス
87.84円 : 2016年 高値
87.57円 : 第1レジスタンス
86.25円 : 2021年 高値
84.39円 : ピボット
83.06円 : 2021年 61.8%
82.07円 : 2021年 平均値
81.22円 : 第1サポート
81.09円 : 2021年 38.2%
80.72円 : 2019年 高値
80.47円 : 第2サポート
79.79円 : 2020年 高値
78.04円 : 第3サポート
77.89円 : 2021年 安値
77.12円 : 2018年 安値
75.61円 : 第4サポート(LBO)

2021年 豪ドル/円データ

(荒地 潤)