今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは115.65円↓下値メドは115.04円 [インフレ] たとえ雇用回復が遅れても、インフレ抑制のための金融引き締めを優先すべき - IMF[インフレ] バイデン大統領「インフレ抑制が最重要課題」
[インフレ] 日本では、他の国で見られるような「需要主導型インフレ」は起きていない
25日(木曜)のドル/円は「横ばい」。高値115.46円、安値115.24円、1日の値幅0.22円。
この日は115.41円からスタート。
24日(水曜)につけた約5年ぶりの高値115.52円は更新できませんでしたが、115円台はしっかり維持して、狙う位置につけています。ただ、今日を休んで四連休にする海外トレーダーも多く、円安チャレンジは来週に持ち越しそうです。
25日のユーロ/ドルは横ばい、わずかに反発。高値1.1230ドル、安値1.1196ドル。
今週2020年7月以来の1.12ドルを割るまで売られたユーロ/ドルですが、この日は1.1196ドルで下げ止まったあと1.1230ドルまで持ち直しました。終値は1.1205ドル(前日比▲0.0006ドル)。
ヨーロッパでは新型コロナ感染が急拡大、深刻な状況になっています。オーストリアの全土ロックダウンに続きドイツも部分ロックダウンに状態に入り。書き入れ時のクリスマスシーズンに重なり、景気センチメントの悪化は避けられない。その一方で、欧州ではインフレ上昇が続いている。
ECB(欧州中央銀行)は来月12月の政策会合において「重大な政策の変更を発表する」と、量的緩和の終了を示唆していましたが、果たしてこの状況でそれが可能なのか。ECBは非常に難しい選択を迫られています。来年の利上げが既定路線となったFRB(米連邦準備理事会)との金融政策の相違が鮮明になるなかで、ユーロが売られています。

主要指標 終値

今日の為替トレッキング
今日の一言
相場はタイムスパンが短くなればなるほど難しくなる。デイトレで生き残れるのはかなりの少数派
Honesty
「緩和縮小は、利上げの旅への一里塚。」そう期待するマーケットに対して、11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、緩和縮小と利上げは「別々の金融政策」であることを改めて強調しました。インフレ上昇を認めつつも、一時的であるとの文言を声明文に残し、利上げの時期は明確にしなかった。
マーケットはFRBの利上げ開始を2022年6月と予想しています。パウエル議長は、インフレは一過性で、来年4月から7月には下落に転じると考えている。緩和縮小が完了した時点でインフレが落ち着いていたら、利上げを遅らせたらよい。まずは緩和縮小をスタートさせることで、パウエル議長は利上げまでの時間を稼いだともいえます。
しかし、米国のインフレ率はFRBの想定以上に高止まりしています。米商務省が11月24日に発表した10月のPCE(個人消費支出)物価指数は、前月の4.4%からさらに加速して前年比5.0%上昇。1990年11月以来、31年ぶりの高水準。インフレ圧力は高く、そして強さは増しています。
このような状況で、FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーの間で利上げ時期を巡って意見の対立が目立っています。デイリー・サンフランシスコ連銀総裁は「新型コロナによる経済の歪みが解消されるのを待ってから判断したい」と利上げには慎重。一方、ブラード・セントルイス連銀総裁のように、利上げの準備を早めに整えるために緩和縮小を加速させたいと考えるメンバーもいます。
12月14、15日に開催される2021年最後のFOMCの注目点は、果たしてFRBが緩和縮小の加速を発表するのかということになります。



今日の注目通貨:ドル/円
来週の予想レンジ ↑116.92円 ↓113.05円
ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は114.98円。
114.98円より上ならばドル買い優勢、114.98円より下ならばドル売り優勢。
117.65円 : 第4レジスタンス(HBO)
116.92円 : 第3レジスタンス
116.18円 : 第2レジスタンス
115.95円 : 第1レジスタンス
115.52円 : 2021年 高値
115.51円 : 2017年 03月 高値
114.98円 : ピボット
114.45円 : 11月 61.8%
114.12円 : 11月 平均値
114.02円 : 第1サポート
113.79円 : 11月 38.2%
113.79円 : 第2サポート
113.05円 : 第3サポート
112.73円 : 11月 安値
112.32円 : 第4サポート(LBO)

(荒地 潤)