2026年1-3月期は金属価格上昇で純利益がほぼ倍増、リチウム事業も急成長

現地コード 銘柄名 02899

紫金鉱業集団


(ズージン・マイニング)


株価 情報種類

37.84HKD
(4/23現在)


株価
企業情報
チャート

 中国の大手金鉱会社、紫金鉱業集団の2026年1-3月期決算は、純利益が200億元と前年同期比でほぼ倍増した。金属価格の急騰が背景。

リチウム事業の粗利益も前四半期比2.5倍増を記録。評価額の変動による28億元の利益計上も寄与した。


 BOCIは2026-28年の利益見通しを2%下方修正し、目標株価を小幅に引き下げながらも、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。


 同社の金および銅の実勢価格は、1-3月期に前年同期比それぞれ65%、35%上昇した。国際ベンチマーク価格が70%高、37%高を記録したことが背景。銅、金の単位当たり生産コストが10%、12%増加し、金属価格の高騰によるプラス効果を一部相殺した。


  1-3月期の金生産量は前年同期比23%増の23トン。主にガーナのAkyem金鉱とカザフスタンのRaygorodok金鉱(2025年半ばに買収)が増産に寄与した。


 一方の銅生産量は10%減の25万9,000トンだったが、これは2025年5月の洪水の影響で、コンゴ民主共和国のKamoa-Kakula鉱山の生産量が54%落ち込んだためで、この要因を除くと1.5%増。1-3月の段階で、自社が設定した金、銅の通期生産量目標の22.4%、21.6%を消化したことになる。


 リチウム事業は明らかに成果を挙げ、1-3月期の部門粗利益は前年同期比2.5倍増の8億3,100万元。稼働中のプロジェクト3件の総生産量は炭酸リチウム換算で前年同期比10.8倍増の1万6,000トンに達した。

通期生産目標の12万トンはまだ遠いものの、コンゴ民主共和国のManono鉱山が2026年6月に生産を開始する予定となっている。


 BOCIはKamoa-Kakula鉱山に関するカナダの資源会社アイバンホー・マインズのガイダンスを参考に、紫金鉱業集団の2026年、2027年の銅生産量を3%、4%下方修正。


 さらに1-3月期のコストの上振れを加味し、2026-28年の銅、銀の単位コスト予想を1%上方修正。同社全体の2026-28年の利益見通しを2%減額修正した。ただそれでも、2026年通期予想1株当たり利益(EPS)は前年同期比58%増の水準にある。


 同社経営陣は2025年に30.8%だった配当性向を、2026-28年に35%以上に引き上げる方針を明らかにしている。下限の35%と仮定した場合、直近のH株株価の2026-28年予想配当利回りは2.1-3.2%。これは中国の10年物国債利回りの1.8%を上回る。


 BOCIは利益見通しの小幅の減額に伴い、ディスカウントキャッシュフロー方式に基づく目標株価をわずかに下方修正しながらも、株価の先行きに対して強気見通しを継続した。レーティング面の潜在リスク要因としては、金属価格が急落する可能性と、操業現場において予想外の混乱が発生する可能性を挙げている。


(Bank of China int.)

編集部おすすめ