トヨタも愛用するホンダの本格ジェット機。

F1からは撤退するものの、飛行機ではさらなる高みへ

 Hondaの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は2021年12月17日(金)、「HondaJet」(ホンダジェット)の200機目のデリバリーを達成したことを明らかにしました。

 ホンダジェットは、主翼上面のエンジン配置形態や自然層流翼型、一体成型複合材胴体など、ホンダが独自に開発した技術を採用しており、2015(平成27)年12月にアメリカ連邦航空局(FAA)より型式証明を取得したのち、顧客への引き渡しを開始しています。

 2018年5月には、航続距離を延長し、新型のアビオニクスを採用したり、インテリアのアップグレードを施したりした「HondaJet Elite」(ホンダジェット・エリート)を披露。さらに、2021年5月には最大離陸重量を約200ポンド(約91kg)増加させるとともに、アビオニクス機能のアップグレードによって飛行性能や操縦性能を向上させた最新型のHondaJet Elite S(ホンダジェット・エリートS)も発表しています。

ホンダジェット 本格生産スタート6年でデリバリー200機を達...の画像はこちら >>

ホンダジェット・エリートS(画像:ホンダ)。

 今回のデリバリー200機達成に関して、ホンダ エアクラフト カンパニーの藤野道格社長は、「ホンダジェットは2017年以来、小型ジェット機カテゴリーにおいて4年連続で世界第1位のデリバリー数を達成しており、革新的なデザイン、飛行性能、そして機内の快適性と効率性が高く評価されています。その結果として、ホンダジェットの200機目デリバリーという大きなマイルストーンを達成したことをとても嬉しく思います。

ホンダジェットは今後も引き続きビジネスジェット界において新たなスタンダードを提供していきます」とコメントしています。

 現在、ホンダジェットは世界13か国で型式証明を取得しており、総飛行時間は9万8000時間に達するそうです。