東京メトロの駅でエレベーターの案内に、「r」や「m」といったアルファベットと色枠のサインが表示されていることがあります。あるところ、ないところの違いは何なのでしょうか。

謎めいたサインについて同社へ聞いてみました。

気になっている人も多い? エレベーターのアルファベットマーク

 東京メトロの駅で、エレベーターの案内に「r」や「m」などのアルファベットのマークが示されていることがあります。これは何なのでしょうか。

何のサイン? 東京メトロのエレベーターに「r」や「m」のマー...の画像はこちら >>

東京メトロの駅のエレベーターに見られる「r」のマーク。東西線高田馬場駅にて(乗りものニュース編集部撮影)。

 気になっている人も多いのか、東京メトロのウェブサイトでも、「よくあるご質問(FAQ)」として次のように説明されています。

「地上ゆきのエレベーターが複数ある場合などにおいて、目的地に近いエレベーターを簡単に識別できるよう、エレベーターの案内サインに色のついたマークを付記しています。アルファベットはそれぞれの色の頭文字を表しています」

「r」のアルファベットは、赤い長方形に白抜きで記されており、「レッド」の「r」とのこと。青地に「b」(ブルー)、紫地に「p」(パープル)などもあります。

「元々エレベーター案内は、ピクトグラムと『地上ゆきエレベーター』という文字表記のみでご案内しておりましたが、2015年頃より、(複数あるエレベーターの)区別のために色やアルファベットを付記する仕様に変更しています」(東京メトロ)

 たとえば霞ケ関駅であれば、構内に「p」のエレベーターと「v」(ヴァイオレット)のエレベーターがあります。前者は「東京地方裁判所側」、後者は「虎ノ門側」との表示が。

「出入口のご案内表示と同様に、エレベーターが複数ある駅において目的地に一番近いエレベーターを探していただく際に、エレベーター案内に付記された色やアルファベットで場所を識別していただくことで、スムーズに目的地までご移動いただくことが可能になります」(東京メトロ)。

同じ駅でも「マークあり」「マークなし」が混在する理由

 これらマークがあるのは、地上行きエレベーターが複数ある駅ということですが、実は複数ある駅でも、マークがあるエレベーターと、ないエレベーターがあります。これはどういうことでしょうか。

「複数のエレベーター設置がある駅においても、隣接ビルのエレベーターなど、他社が管理しているエレベーターについては、上記のような色やアルファベットが付記されていない場合がございます」(東京メトロ)

 たとえば丸ノ内線の新宿駅から新宿三丁目駅にかけては、新宿通りの地下が駅の構内になっていますが、地上への出口は、隣接ビルの内部の階段やエレベーターであるところが少なくありません。そのため、駅構内の案内板には「M(マゼンタ)」などのマークがあっても、それが指し示すビル所有のエレベーター本体にはマークがない、といったケースが見られます。

何のサイン? 東京メトロのエレベーターに「r」や「m」のマーク ある駅ない駅の違い
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丸ノ内線新宿駅にて。マークが指すのは一般ビルのエレベーター(乗りものニュース編集部撮影)。

 より大規模に整備された一般ビルの地下が、地下鉄駅とほぼ一体化し、それぞれの敷地の境目が分かりにくくなっているところもあります。もちろんビル敷地内の案内表示はビル所有者が行うため、エリアにより案内表示の様式そのものが異なっている場合も。こっちのエレベーターにはマークがないけど……などと思ったら、そこは「駅」ではないのかもしれません。

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