昔はロータリー交差点だったんです。
危ない交差点の常連「池袋六ツ叉陸橋」改良スタート東京有数の“危ない交差点”を抜本的に改良します。
池袋六ツ又陸橋交差点。このような交差点内の交通島の一部も廃止される(画像:東京国道事務所)。
同交差点は池袋駅東口の北側、国道254号「川越街道」の側道と明治通り、環状5号線、その他街路が交わる巨大な六叉路。上空を川越街道の本線と首都高の高架が通っているため、昼でも薄暗いうえ、橋脚も立っているため見通しも悪い交差点です。
日本損害保険協会が毎年発表している「全国交通事故多発交差点マップ」東京都版では、事故件数ワースト交差点の常連で、2021年度は21件の事故が発生しワースト2位にランクインしています。
東京国道事務所によると、交差点が大きいことで走行位置や停止位置がわかりにくく、横断歩道手前での追突事故、右折車と対向直進車との衝突事故が発生しているといいます。そこで、路面標示だけでなく、交差点形状の抜本的な見直しを図ります。
大きな変更点が、交差点に交わる一部街路の廃止です。繁華街に通じる六つ叉交番脇の街路などを一部廃止し、6枝から5枝の交差点に変更します。このほか一部交通島の撤去、横断歩道の位置変更・新設などを行い、歩行者の動線も分かりやすくするなどして、事故の低減を図ります。
ちなみに、この交差点は昔から巨大な6叉路で、かつては、いまでいうラウンドアバウトに似た環道を持つロータリー交差点でした。