東京駅のホームにお土産を売る新たな「無人店舗」がオープン。見た目はスタンド型の店舗ですが、販売員がいそうでいない“対面型無人店舗”、その購入体験はなかなか斬新なものでした。

無人店舗「TOKYO BANANA express」が18日開業

 JR東海リテイリング・プラスは、「東京ばな奈」を展開するグレープストーン、無人決済システムを開発するTOUCH TO GOと協力し、東京駅のホームに無人店舗「TOKYO BANANA express」を4月18日に開設します。それに先立ち、15日に店舗を報道関係者に公開しました。

「鉄道のホーム上で初」ド定番おみやげスタンドも“無人店舗”に...の画像はこちら >>

東海道新幹線(画像:写真AC)。

 この店舗は、鉄道ホームでは初となる対面型無人店舗となります。東京駅の東海道新幹線16・17番線ホーム9号車付近に開設され、営業時間は朝8時から夜21時10分までとなります。
 
 商品を購入する際は、上部のカメラと棚のセンサーで、客が手に取った商品や数を判別します。

棚から商品を取ってレジに持って行くと、画面に購入する商品の内容が表示され、キャッシュレスで支払うことで買い物が完了します。最初に商品を2個取り、後から1個戻すようなケースも正確に検知することが可能です。
 
 販売商品は、定番の東京みやげとして知られる「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」に加え、「シュガーバターサンドの木」、JR東海リテイリング・プラス限定商品の「東京ばな奈『見ぃつけたっ』ブリュレタルト」の3種類のみとし、急ぎの客がスムーズに購入できるようにします。

初めての購買体験もお土産に

 今回の取組みが実現した背景には、新幹線ホーム上で対面型無人店舗の先駆けを提供したいというJR東海リテイリング・プラスと、鉄道利用者に買い物を楽しんでもらえる環境を提供したいというグレープストーン、TOUCH TO GOの思いが一致したことがあるそう。

 TOUCH TO GOはJR東日本グループから生まれたスタートアップで、ファミリーマートなどとの協業で無人店舗を拡大しています。今回はJRグループの垣根をまたぎ、JR東海のホームで無人店舗の展開となりました。

 JR東海リテイリング・プラスは、「出張や旅行などで新幹線を利用する際に、スムーズに購入できるメリットを感じていただき、美味しいお菓子と初めての購買体験をお土産としてお持ち帰りいただければ」としています。今後の展開については、利用状況を見ながら検討していく方針です。