JR東海が東海道新幹線に「個室」を導入します。1編成あたり、わずか2室と貴重な設備になりそうですが、どれほどの車両に導入されるのでしょうか。

1編成あたり2室の「プレミアム座席」

 JR東海は2024年4月17日、東海道新幹線に個室を導入すると発表しました。これまでのグリーン車よりも更に上質な設備やサービスを備えた個室となり、2026年度からサービスを開始する予定です。

ついに導入 東海道新幹線の「グリーン車超え個室」プラチナチケ...の画像はこちら >>

東海道新幹線(画像:写真AC)。

 同社は、2022年に東海道新幹線でグリーン車の上級クラス座席を検討することを明らかにしており、その構想が具体化した形です。

 個室は、東海道新幹線のN700S車両の一部に設定。1編成あたり、わずか2室となります。

JR東日本JR西日本が導入している、グリーン車以上の快適性を誇る「グランクラス」は1両まるごと設定されていますが、それとはかなり異なる形となる模様です。
 
 室内には専用のWi-Fiのほか、レッグレスト付きのリクライニングシート、個別で調整可能な照明・空調・放送などの機能が整備されます。オンラインで打ち合わせを行うビジネスパーソンなど、様々な利用層を想定しているようです。

「個室付きN700系」自体が貴重な存在に?

 JR東海によると「個室は新たに製造するN700Sに導入します」(東京広報室)とのこと。今後落成するN700Sは、最初から個室が設置された状態となるそうです。なお、編成中のどこに個室を設けるかは検討中としています。


 
 個室が設置された新造のN700系は徐々に増えていく見込みですが、1編成あたり、わずか2室のみとなるため、当面はプラチナチケットとなりそうです。気になる設備仕様やサービス内容、運転区間、価格などの詳細は、今後順次公表するとしています。