タミヤは模型メーカーですが、イベントでブースを訪れると、お菓子なども販売しています。丸い缶に入った謎のチョコレートもそのひとつです。

謎のチョコの正体は!?

 タミヤといえば、日本を代表する模型メーカーのひとつですが、イベントなどでブースを出展すると、物販コーナーでなぜかチョコレート菓子を売っているときがあります。

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イベント会場で売られていたショカコーラ(斎藤雅道撮影)。

 2024年10月11日から13日まで行われた全日本模型ホビーショーの会場でも売られていたこのチョコレートは「ショカコーラ」という商品名です。円形の缶に入ったチョコレート菓子で、原産国ドイツ、輸入元に「(株)タミヤ」の表記が。なんとこのお菓子を輸入しているのもタミヤでした。

 タミヤブースの人に話を聞くと「イベント会場で食品を売っており、そのひとつです」とのことです。確かに会場では、地元静岡の安倍川もちや、やきとり缶詰などがタミヤ仕様の特別パッケージで販売しています。

 ただ「ショカコーラ」に関してはパッケージが特別というわけではありません。輸入している理由に関して聞くと「ミリ飯的な扱いで、ご縁があったので」との答えが。

「ショカコーラ」はドイツのベルリンで1935年に開発されたチョコレート菓子で、かつてはドイツ軍の戦闘糧食(コンバット・レーション)としても採用されていました。そのため、ミリタリーに関連した製品を多く出しているタミヤでもイベントなどで販売しているそうです。

「ショカコーラ」の名称はドイツ語で、チョコレート(Schokolade)、コーヒー(Kaffee)、コーラの実(Kolanuss)を合わせて略した言葉になっています。

元々はベルリンオリンピックに参加するドイツ選手のために栄養補給食として提供されてそうで、その後第二次世界大戦に突入すると、軍にも納入されました。

 戦闘糧食にも使われていたチョコレートということで、子どものお菓子というよりは栄養補助を意識した食品で、現在のパッケージでは「Die koffein-schokolade(ザ・カフェインチョコレート)」になっていますが、旧パッケージでは「Die Energie-Schokolade(ザ・エネルギーチョコレート)」というキャッチコピーだったそうです。

 今でも「ザ・カフェインチョコレート」というキャッチコピーを使っている通り、100gあたりでエナジードリンク「レッドブル」の約7倍のカフェインが含まれています。そのため、1日に食べる量は2ピースくらいでいいと、タミヤのスタッフは話していました。

 ショカコーラには、ビターテイストな赤缶とミルクテイストの青缶があります。ちなみに赤缶は「苦みのあるカカオ強めなチョコレート」、青缶は「ちょっとキャラメルっぽい風味」とのことでしたが、実際に食べてみると確かにそのような味でした。

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