東京都都市整備局は2025年5月12日、「飯田橋駅周辺基盤整備計画(案)」を発表し、都民の意見募集を開始しました。

区境も鉄道も道路も複雑すぎる!?「飯田橋」改良へ

 東京都都市整備局は2025年5月12日、「飯田橋駅周辺基盤整備計画(案)」を発表し、都民の意見募集を開始しました。

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飯田橋駅前の飯田橋交差点。歩行者デッキが整備される(乗りものニュース編集部撮影)。

 飯田橋駅は新宿・千代田・文京3区の境界に位置し、JR中央総武線と東京メトロ東西線・南北線・有楽町線・都営大江戸線の鉄道5路線、そして地上では外堀通り・目白通り・大久保通りの3幹線が交わる交通の拠点です。3区にまたがる周辺の再開発とともに、混雑してわかりづらくバリアフリー上も課題がある駅の抜本的な改良が計画されてきました。

 駅周辺の改良ではまず、地上の「飯田橋交差点」に面した乗換客が集まる東口の改良に重点が置かれています。

 地上部は、JR改札の北側と、南側のA4出入口周辺、そこから目白通りを挟んだA2出入口周辺に、“まちの顔”となる広場を設け、JR高架下の歩道空間も拡充します。

 また、3区にまたがる飯田橋交差点の上空には「歩行者デッキ」を渡し、JRおよび地下鉄駅とを立体的につなぎます。

 同交差点は現在、古いスタイルの歩道橋が渡されていますが、通勤時間帯などの混雑が課題になっているほか、バリアフリーにも課題があります。新たに整備する歩行者デッキは、渋谷駅の国道を横断しているデッキの規模を想定しており、歩行者をデッキレベルへ誘導することで、「立体的な歩車分離」を図るとしています。なお、第一期工事として、JR駅側(千代田区側)から対角線上の文京区側へのデッキ整備を予定します。

 これに合わせて目白通り沿いのタクシー乗降場の適性配置を検討するほか、民地のなかで駐車場や駐輪場の確保を検討するということです。

 今後のスケジュールとしては「JR飯田橋駅東口周辺の整備」「駅前立体広場の整備(A2出入口の改良含む)」「歩行者デッキ等の整備(第一期)」の3つについては2033年度までに、それ以外については開発状況に応じて整備時期を検討するとしています。

広場や出入口改良だけでなく、地下連絡通路の整備も項目化されています。

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