ついに壁面デザインが決定しました。

市街地ド真ん中「札幌車両基地」デザインが決定

 鉄道・運輸機構は2025年5月14日、北海道新幹線・札幌駅付近に整備する「札幌車両基地」について、壁面デザインのイメージが決定したと発表。

完成イメージを明らかにしました。

常識覆す「長~い新幹線の車両基地」デザインが決定! “大都会...の画像はこちら >>

北海道新幹線の車両(画像:写真AC)

 この車両基地は、札幌駅の新幹線ホームから、在来線で隣に位置する苗穂駅付近まで、市の中心市街地を縫うように、高架が延々と伸びていく構造が特徴です。

 延長は約1.3kmにおよび、防雪上屋によってすっぽり覆われる予定。高架形式で全面が上屋で覆われる車両基地は、整備新幹線では全国唯一となる見込みです。また、整備新幹線では初めて市街地の中に建設される車両基地となります。

 車両基地には、札幌駅側から近い順に、車両を留置する「着発収容庫」、車両検査や融雪作業を行う「仕業検査庫」、保守用車両を整備・留置する「保守基地」が直列に設けられます。着発収容庫に2編成、仕業検査庫に2編成、全体で4編成が収容可能となります。

 市街地のド真ん中に、前例のない車両基地ができるため、鉄道・運輸機構は「壁面のデザイン等については、周囲の景観にも十分配慮する必要がある」として、有識者を含めた「札幌車両基地壁面デザイン検討会」を開催。外壁使用材料や色調など、デザインについて検討を進めてきました。

 壁面デザインのコンセプトは、「まちとともに築く」とする方針。空に向かって明るくなるグラデーションを採用し、東2丁目線、4丁目線道路交差部には縦長の窓が連続的に設けられます。また、苗穂駅付近の北側外壁(保守基地と仕業検査庫)には、消防設備として必要となる排煙窓が連続して設置される予定です。

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