読者アンケートによる「首都高総選挙」を実施。一番の“推し”に選ばれた路線は、「首都高らしくない」ポイントが逆に高評価を集めました。

首都高イチの“推し路線”とは

「乗りものニュース」では、2025年7月16日(水)から7月25日(金)にかけて、読者アンケート「首都高総選挙」を実施。「好きな首都高の路線」やその理由、さらには「通りたくない路線」についても意見を募集しました。

「首都高らしくない」からサイコー!? 景色もバツグン「圧迫感...の画像はこちら >>

首都高湾岸線(画像:写真AC)。

 その結果、「好きな首都高の路線」第1位に選ばれたのは“湾岸線”で、全体の約24%の支持を集めました。

 湾岸線が人気を集めた理由として、主に以下のような声が寄せられました。

「片側三車線で快適」(運転歴30年以上・男性)
「片側3車線の高規格で、分岐もわかりやすくある意味首都高らしからぬ走りやすさ」(運転歴10年以下・男性)
「車線数が多く、カーブも少なく走りやすい」(運転歴30年以上・男性)
「曲線が少なく車線幅が広く車線数が多数あるので安全性が高いため」(運転歴30年以上・男性)

 つまり、「片側3車線」「わかりやすい分岐」「少ないカーブ」といった3点が評価され、首都高の中でも比較的走りやすい路線と捉えられているようです。

 また、湾岸線の大きな特徴である“海沿いの景色”についても多くのコメントが寄せられました。

「ベイブリッジに羽田空港、ディズニーリゾートなど沿線に見える景色も魅力的」(運転歴10年以下・男性)
「走りやすく、景色も都会から郊外と大きく変わり、横浜方面に向かうと横浜の景色も見れるため」(運転歴20年以下・男性)
「海が見えて方向感覚が、わかりやすい」(運転歴30年以上・男性)
「海と工場地帯が美しい。比較的高いところを走る爽快感・・」(運転歴30年以上・男性)

 東京湾沿岸の工業地帯、ディズニー、お台場、羽田空港、横浜など、多くの見どころが連なることから、「首都高特有の圧迫感がない」(運転歴20年以下・男性)、「一番ストレスなく走れる」(運転歴30年以上・男性)といった意見も見られました。

 中には、「好きなアーティストと関連があるから」というユニークな理由も。

「歌手・槇原敬之さんの代表曲『PENGUIN』の歌詞に、湾岸線の東扇島近辺と思われる情景が描かれているから」(運転歴10年以下・男性)

遠回りしてでもレインボーブリッジを通りたい!

ちなみに、「好きな首都高の路線ランキング」では、第2位が“C1都心環状線”(22%)、第3位が“台場線”(11%)という結果に。特に第3位の台場線は、湾岸線との接続路線のひとつですが、景色の良さが評価されたようです。

「首都高らしくない」からサイコー!? 景色もバツグン「圧迫感ない」「方向感覚が分かりやすい」の声も 首都高イチの“推し路線”とは
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レインボーブリッジ(画像:写真AC)。

「レインボーブリッジからの眺めが素晴らしいから」(運転歴3年以下・男性)

 湾岸線の「好きな理由」の中でも、レインボーブリッジに言及する声は非常に多く、夜景やライトアップを目当てに走る人、さらには「わざわざ遠回りしてでも通る」という声までありました。

 一方で少数ながら、湾岸線に否定的な意見も。

「いつも混んでるイメージがある」(運転歴30年以上・男性)

 このように、景色や快適性よりも「スムーズな進行」を重視する人の中には、湾岸線を敬遠するケースも見られました。

 しかし、「あまり通りたくない路線」として湾岸線を挙げた人はわずか2%にとどまり、人気の高さがうかがえます。台場線に至っては、「通りたくない」と回答した人は0%でした。

 なお、2020年に実施された同様のアンケートでは、1位が“湾岸線”、2位が“C1都心環状線”、3位が“C2中央環状線”という結果であり、今回もその傾向は続いているようです。

●アンケート実施概要

・調査機期間:2025年7月16日(水)12時ごろから7月25日(金)18時ごろまで

・調査方法:Googleフォームを利用しての調査

・対象:「乗りものニュース」のSNS(Twitter、Facebook)のフォロワーなど

・有効回答数:100

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