北海道の道南地方で2025年8月19日から続いた豪雨により、国道が土砂崩れで通行止めになりました。その情報を発信した国土交通省のSNS投稿に、驚きの声が寄せられています。
【これが北海道…】通行止め区間と「とんでもなく長い迂回路」(地図/画像)
通行止めとなっているのは渡島半島南西部の2か所。函館と日本海側を結ぶ国道227号の「中山峠」区間14.5km(北斗市~厚沢部町)と、日本海沿いの国道229号のうち乙部町内の1.4km区間です。いずれも土砂流入のためで、20日15時現在も復旧の見込みは立っていません。
特に国道229号乙部町区間の迂回路として19日21時に示されたルートは、北は国道5号の八雲町、南は津軽海峡に面した北海道最南端の国道228号白神岬(松前町)を経由し、渡島半島を大回りする294.5kmのコースでした。
代替となり得る木古内町と江差町を結ぶ道道55号江差木古内線も工事のため夜間通行止めが実施されており、ほかに半島を横断する道がなく、300km近い大回りとなったのです。
SNSでは「これが北海道」「札幌いけるやん」といった驚きのコメントが寄せられていました。
20日9時時点では江差木古内線が通行可能となり、迂回路の変更が発表されました。それでも、国道229号乙部町区間の迂回路は「216.4km」、国道227号中山峠の迂回も「131.4km」という有様です。
乙部町の一部では、この豪雨で断水も発生しており、国土交通省函館開発建設部が国道229号の通行止め区間近くで生活用水の給水支援などにあたっています。