埼玉県の朝霞県土整備事務所は2025年9月1日、国道254号「和光富士見バイパス」の延伸に向けた工事のため、志木市内で地盤沈下対策工事を10月から始めると発表しました。これに伴い道路用地に交差する市道の一部が通行止めとなります。
【交差道路の規制始まる】「和光富士見バイパス」延伸区間の概要(地図/写真)
「和光富士見バイパス」は、川越方面から南へ延びる国道254号「富士見川越バイパス」(旧富士見川越有料道路)の延伸部にあたります。2023年7月、それまでの終点だった国道463号「浦和所沢バイパス」をオーバーパスして1.4km延伸し、志木市内の県道さいたま東村山線までがつながりました。
その南側の延伸区間、具体的には志木市下宗岡の市道2373号線までの約1km強が今回の工事範囲です。この終端部付近には、住民にバイパスのイメージを掴んでもらうため、歩道も含めた“ほぼ完成形”の道路として2012年から13にかけて設けた「モデル工区」(約120m)があります。ここまで本線がようやくつながる見込みです。
今回の工事範囲について、今年3月の説明会では地盤沈下対策工事、盛土工事などののち、2027年度以降に道路本体工事へ着手するとしていました。
和光富士見バイパスは最終的に、外環道の和光北ICが接続している国道298号(松ノ木島交差点)までの約6.7kmをつなげる予定です。すでに和光市側の1期整備区間2.6kmが開通しています。残る朝霞市内の区間については、用地の確保などが進められています。