JAL工場見学~SKY MUSEUM~」が、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の「行ってよかった!無料観光スポットランキング2016」で第1位を獲得。飛行機を間近で見られるだけにとどまらない、その魅力を探ってきました。

専門性ある案内スタッフの解説も魅力

 JALが次世代育成プログラム「空育(そらいく)」の一環として取り組む「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」(以下「スカイミュージアム」)が、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の「行ってよかった!無料観光スポットランキング2016」で1位を獲得。2016年12月9日(金)、その表彰式が羽田空港内のJAL第2格納庫で行われました。

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JALの第2格納庫でボーイング777型機を前に、受賞記念のパネルをもった案内スタッフの方々。ここも実際の見学コースのひとつ(2016年12月9日、中島洋平撮影)。

「スカイミュージアム」は、JAL第1格納庫の一画に設けたミュージアムや、格納庫内部の見学などを行うツアー形式のプログラム。ミュージアムではJALにまつわる史料が展示されているほか、空港スタッフや客室乗務員の仕事などについて実物を扱いながら体験できます。飛行機の飛ぶ仕組みなどを子供にもわかりやすくレクチャーする「航空教室」も盛り込んだ、およそ100分のコースです。

「行ってよかった観光スポット」第1位に JALの工場見学、その魅力とは

ミュージアム内の大型年表を熱心に解説してくれた案内スタッフの鋤崎さんはジャンボジェット機の元機長(2016年12月9日、中島洋平撮影)。

「パイロット、客室乗務員、整備士などの経験を持つ専門性豊かなスタッフによるわかりやすい説明が好評です。みんな個性が強いので、スタッフによって話の重点が異なってくるのも、いい意味で魅力」と、JALの大川順子専務は話します。

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ミュージアムにはJALや、2002年にJALと合併した日本エアシステムの客室乗務員が着ていた歴代制服がずらり。現制服の試着コーナーもある(2016年12月9日、中島洋平撮影)。

 創業間もないころから工場見学を行ってきたJAL。現在のプログラムになったのは2013年7月のことで、いまでは年間12万人が訪れているそうです。「トリップアドバイザー」の「無料観光スポットランキング」には、2015年に7位で初登場。それから1年でトップに躍り出ました。

 同サイト上には、「見どころが満載で、子どもはもちろん大人1人でも楽しめる」「飛行機にもかなり近いところまで行けるので、大興奮」といった感想が寄せられているそうです。

受賞記念の特別プログラムは「サプライズアレンジ」あり

 自身も見学を楽しんできたというトリップアドバイザー社の牧野友衛代表取締役は「スカイミュージアム」について、「体験型のコンテンツが多く、大人同士やひとりでも楽しめ、幅広い層に受け入れられます。感動した人がその思いをSNSなどに投稿し、どんどん拡散していったことが1位に躍進した要因」と分析しています。

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ミュージアムでは機長や客室乗務員、整備士などの仕事が、実物とともに紹介されている。一部は「お仕事体験」も可能(2016年12月9日、中島洋平撮影)。

 この「トリップアドバイザー」のランキング1位受賞を記念し、2017年4月24日(月)から5月7日(日)までの14日間は、特別プログラムが設定されます。1日50人限定で、毎日、通常のプログラムが終了したあとの16時~17時40分に実施。内容は「通常のコースに(当日発表の)サプライズアレンジを加えたもの」だそう。

2016年12月21日(水)午前9時30分からウェブサイトで募集が始まる予定です。

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第1格納庫では検修中の機体を見ることができる。手前には取り外されたファーストクラスの座席や各種部品が並ぶ(2016年12月9日、中島洋平撮影)。

 大川専務は「『空育』のテーマは『未来を考える』。子供や若者たちが、このJALらしいプログラムを通じて、将来の夢を考えるきっかけになってくれれば」と語ります。

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「お尻の衝突防止灯は白、左翼は赤、右翼は緑で、機体の進む方向がわかります」など、要所でスタッフが解説してくれる(2016年12月9日、中島洋平撮影)。

 見学は予約制ですが、毎回、受付開始後すぐにいっぱいになってしまうとのこと。しかし「キャンセルが出て空くことも少なくないので、予約受付のウェブサイトをこまめにチェックしてほしい」(大川専務)と言います。

【写真】ボーイング777型機のエンジンにある「ぐるぐる」

「行ってよかった観光スポット」第1位に JALの工場見学、その魅力とは

エンジンの真ん中にある模様は「飛行中における『鳥よけ』のためといわれます。大きな“目”のある生き物と思わせるのです」と鋤崎さん(2016年12月9日、中島洋平撮影)。
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