鈴鹿サーキットで、思わずニヤリとするようなおみやげが多数販売されています。レース中に生じたタイヤのカスを模した「タイヤカスさきいか」や、本物そっくりの「アスファルトラスク」などなど。
三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットは、F1日本グランプリなども開催される由緒ある国際レース場です。50年以上の歴史をもつこのサーキットで、近年、個性的なおみやげが販売されています。
鈴鹿サーキットのおみやげ「タイヤカスさきいか」(画像:モビリティランド)。
たとえば、擦れてちぎれたタイヤのカスを模した「タイヤカスさきいか」や、本物そっくりの「アスファルトラスク」などは、ファンならずとも思わずニヤリとしてしまうかもしれません。鈴鹿サーキットを運営するモビリティランド(鈴鹿市)に詳しく話を聞きました。
——「タイヤカスさきいか」や「アスファルトラスク」のほか、どのような個性的な商品がありますでしょうか?
中身は真っ黒な「モーターオイルカレー」や、グラベル(サーキット内の未舗装路)の砂を模した「鈴鹿のグラベルペッパー」、甘いものでは、オイル缶を模して中身のアメも真っ黒な「モーターオイルドロップ」、クッキーにホイールがデコレーションされた「ソフタルトタイヤ」、真っ黒なスポンジケーキの中心に添えたカットオレンジをホイールに見立てた「オレンジホイールケーキ」、ヘルメットの形状を模したパッケージの「ヘルメットチョコバウム」などがあります。
原点は「さきいか」——人気商品はどのようなものでしょうか?
「タイヤカスさきいか」です。タイヤカスとは、レース中に路面との摩擦熱によって散乱するタイヤの破片ですが、さきいかをイカスミで黒くするとタイヤカスそっくりだったことから誕生したものです。最初は「F1」開催時の限定商品でしたが、あまりのそっくりさに大きな反響を頂き、いまでは鈴鹿サーキットのおみやげで人気ナンバーワン商品になりました。
——このような個性的なおみやげは、いつごろから販売しているのでしょうか?
15年ほど前から「面白いおみやげ」を考えはじめ、様々な商材のアイデアを出し検討を重ね、最初に「タイヤカスさきいか」が完成したのが5年ほど前です。これがヒットしたことで、その後次々と新商品を打ち出していきました。

左から「モーターオイルカレー」「モーターオイルドロップ」「レッドゾーンカレー」「レッドゾーンソース」(画像:モビリティランド)。

「アスファルトラスク」(画像:モビリティランド)。

「鈴鹿のグラベルペッパー」(画像:モビリティランド)。
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モビリティランドによると、食品以外にも工具やタイヤを模したような商品を販売しており、「スパナスケール」「スパナクッション」「スパナペン」「スパナスプーン・フォーク」「タイヤ時計」などがあるといいます。
これら商品は鈴鹿サーキット内のほか、一部はウェブサイトでも販売しています。ただ、サーキットでしか買えないものも多いそうです。