多くの鉄道路線が集まる東京駅。広大な駅構内での、目的地や状況に応じた待ち合わせ場所を紹介します。
JR東京駅は多くの路線が乗り入れていることもあって、待ち合わせの場所として使われるケースも少なくありません。
かつての姿に復原された東京駅の丸の内駅舎。外見だけでなく内部のレリーフも堪能したい(児山 計撮影)。
しかし駅の規模は大きく、たとえば、京葉線の舞浜駅が最寄りの東京ディズニーリゾートへ出かけるとき、東京駅北端の日本橋口でうっかり待ち合わせると京葉線ホームまで約700m以上を歩かなくてはなりません。駅の面積は東京ドームのおよそ3.6個分です。東京駅の広さがどれほどのものか分かると思います。
東京駅は大きく分けて、赤れんがの駅舎で知られる丸の内側(丸の内北口、丸の内中央口、丸の内南口など)、新幹線に近い八重洲側(八重洲北口、八重洲中央口、八重洲南口など)、東京メトロ東西線の乗り換えに便利な日本橋口、京葉線を利用するのに便利な京葉地下改札(丸の内口、八重洲口)などがあります。
路線別だと、丸の内側は中央線快速、横須賀線・総武線快速、東京メトロ丸の内線など、八重洲側は新幹線、高速バスなど。京葉線の利用であれば京葉地下丸の内口や京葉地下八重洲口での待ち合わせが便利です。

東京駅に不慣れだな、と思ったら「銀の鈴待ち合わせ場所」や「動輪の広場」がおすすめ。案内が豊富でたどり着きやすい(児山 計撮影)。


「びゅうスクエア待ち合わせ場所」はいすとテーブル、近くにベビーベッド付き授乳室などもあり、乳幼児を連れているときの待ち合わせにおすすめ(児山 計撮影)。
普段、東京駅を利用しない人にとっては、より分かりやすいランドマークとして改札内に「銀の鈴待ち合わせ場所」、丸の内側の改札外に「動輪の広場」という待ち合わせ場所があります。いずれも駅構内の案内板に行き方が記されているため、目的地によっては多少歩く距離が延びるかもしれませんが、待ち合わせ場所に迷わずたどり着けるというメリットがあります。
東京駅からJRの列車に乗ってどこかに向かうなら改札内の「銀の鈴」、駅から出て皇居や大手町方面に出かけるなら「動輪の広場」を待ち合わせにすると便利です。
遠方から東京駅に来て待ち合わせる場合、その時間が長くなるケースもあると思います。そんなとき、ずっと立ちっぱなしでは疲れてしまいます。そこで、待ち合わせに時間を要しそうなときは、座れる待ち合わせ場所を選びましょう。
前述の「銀の鈴」のそばにもいすはありますが、有名な待ち合わせ場所ゆえに混んでいることもあります。その場合は、近くにある「びゅうスクエア待ち合わせ場所」がおすすめ。いすやテーブルがあるばかりでなく、手荷物預かり所やコーヒースタンド、ベビーベッド付き授乳室などがそばにあるため、特に乳幼児連れの場合は向いています。
東京駅を楽しみながら待ち合わせ東京駅は駅構内にも楽しめる場所がたくさんあります。どうせ待ち合わせで時間を使うなら、楽しい場所で待ってみてはどうでしょう。

「東京駅一番街」にはたくさんのショップが並んでいる。
たとえば八重洲口の地下改札を出ると、たくさんのショップが並ぶ「東京駅一番街」があります。ここはエリアごとに「東京おかしランド」「東京キャラクターストリート」のようにジャンル分けされており、たとえば「東京キャラクターストリート」なら人気のキャラクターグッズの店舗が並んでいます。
また、改札内であればSuicaのペンギングッズ専門店「Pensta」や地下1階「グランスタ」のショップなどがあります。もし好きなキャラクターやブランドのショップがあれば、これらの店で待ち合わせをするのも良いでしょう。
鉄道好きの子どもと一緒ならば、東海道新幹線18・19番ホームの南端(新大阪方1号車寄り)にある十河信二(そごう・しんじ)元国鉄総裁のモニュメント前もおすすめ。ここは次々発着する新幹線が一望できるスポットで、子どもも待ち時間を退屈せず楽しめることでしょう。
そして東京駅といえばあの赤れんがの建物。丸の内北口と南口のドームにある、完成当時の姿に復原されたレリーフは必見です。せっかく東京駅に来たのであれば、ドーム内部を一度見ておいて損はありません。
このように東京駅は見どころがたくさんあります。待ち合わせの待ち時間も楽しく過ごせるように計画を立てておくのもいいですね。

東海道新幹線18・19番ホーム1号車寄りにある十河信二元国鉄総裁のモニュメント。新幹線の到着・出発シーンが楽しめるビュースポットだ(児山 計撮影)。