QRコードが印刷された高速道路の通行券が、横浜横須賀道路で試行導入されます。従来のような黒い帯(磁気ストライプ)がついた券ではなく、レシートのような薄い紙で発行。
NEXCO東日本関東支社が2019年2月18日(月)、QRコードが付いた通行券の発行を横浜横須賀道路(横横道)で試験的に開始しました。
左が従来の通行券、右が新しいQRコード通行券(画像:NEXCO東日本)。
新しい通行券は、従来型の黒い帯(磁気ストライプ)が付いた横長のものから、感熱紙による薄いもの(レシートよりは厚いとのこと)になり、その下方にQRコードがふたつ印刷されます。
磁気ストライプ型通行券は、日本道路公団の時代から引き継がれてきたものです。NEXCO東日本関東支社によると、QRコード通行券の導入はNEXCO全体でも初めてとのこと。どのように使うのか聞きました。
――新しい通行券はどのように使うのでしょうか?
お支払いの方法は従来と変わりません、料金所で受け取ったQRコード通行券を、出口の料金所で収受員にお渡しください。収受員がQRコードを読み取って金額を算出します。
――横横道から入り、他路線で出る際も利用できるのでしょうか?
横横道は現在、第三京浜や横浜新道など隣接する他路線と、本線料金所を挟んで接続していますので、横横道内で料金の精算が完結します。他路線と合算でのお支払いとはなりません。
コストが結構かかっていた紙の通行券――なぜ導入するのでしょうか?
紙や機器のコストダウンを主眼としています。
今回の試行を通して、新たに導入する機器の操作性や耐久性を検証するとともに、運用上の課題を洗い出し、それを踏まえて今後の導入を検討していきます。
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横横道の出口側一般レーンは現在、すべて有人窓口での対応となっていますが、NEXCO東日本の他路線では、一部の出口で無人の料金精算機も導入されています。今後、この精算機もQRコードに対応させることも考えられるそうです。
【画像】QRコード付き通行券の発券箇所

横横道の六ッ川料金所および日野IC、朝比奈ICの一部レーンで試行(画像:NEXCO東日本)。