マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第15回「ダブルは狙ってこそ価値がある」そもそもダブル狙いなどできるものなのか。それを検証するため吉田にひと肌脱いでもらった。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
当日初のダブルヒット
釣っても釣ってもシングル(おもに下バリ)ばかりの釣況に業を煮やした吉田。さらに活性の高い魚がいるであろうラインを求めて、仕掛けやエサは同じのまま竿を15尺から18尺に伸ばす。さらに食わせの”間”を確保しやすいように狙いダナを底付近にする。時刻は11時33分。
あれ? トンボが付いてるね(笑)。ということは底釣りに替える予定があるってこと?
吉田康雄念のため下バリで底ダテして、そこから1m弱底を切ったタナから始めてみます
わずか10分ほどで仕掛けチェンジと底ダテを済ませて再開。ところが吉田の読みはまんまと外れて、ヒットするのはシングルばかり。
だが、こんなことでくじけるほど吉田は柔ではない。底から1m弱余力を残しておいたタナを、ここからは徐々に下げて探りを入れるとナジミ底のタナになった時に、当日初となるダブル。
6時間もかかっちゃたけど、これでようやく取材成立だね。
吉田康雄はい。ナジみきって下バリが底に着くタナまで深くしたら食ってくれました。やはり底なんでしょうか
それはどうかなぁ。でも試してみる価値はあるんじゃないの。
やはり底釣りだった
おもむろにタナ取りゴムを取りだした吉田。今度は上バリにゴムを刺して、もう一度底ダテをやり直すようだ。しかもていねいに。
吉田康雄ここは沖が浅い逆カケアガリなんですね
三和新池に精通しているとはいえない吉田、ここではじめて自身の釣り座に特徴があることを知る。
吉田康雄分かっていれば朝から底釣りだったかもですね。
釣り方を竿18尺の完全底釣りにチェンジ。さらにグルテンも、先ほどよりも持ちのいいタイプに変えて再々スタートを切る。時刻は13時。納竿まであと2時間半。
完全底釣りに替えればあるいはダブルが連発するかと淡い期待を抱いたが、現実はそう甘くはなかった。
これが通常の釣りであれば願ったり叶ったりなのだが、当然ながら吉田の顔は浮かばない。ちなみにカウンターはすでに83枚。
吉田康雄型がよくなるのはありがたいのですが、ダブルの出やすさであれば小ベラのほうが確率は上がると思うんですよ。参ったなぁ……
しばし悩んだが残り時間も少ないことから、このまま底釣りを続ける。しかもアタリを送るでもなく、1発目のいいアタリを積極的にアワせて。
実はさっきのダブルもアタリは1発目だったんです。あまりにもいいアタリだったんで、ついつい手が出てしまいました(汗)
でも、これまでさんざんアタリを送ってダブルがこなかったんだから、残り時間はそれでもいいのかもね。頑張れ吉田!
吉田康雄はい
ラストに2回目のダブル
ウキの動きとしては完ぺきに近い。ナジみきってすぐのチャッ。戻し途中のチクッ。ただし食い上げが少ない。ダブル狙いであるなら、食い上げこそが理想的なアタリだと思えるのだが。
吉田康雄そう思ってタナもいろいろ調整してみてはいるのですが、いかんせん下に入るアタリがよすぎてその前にアワせてしまいますね
もはやこれまでかと思いはじめた15時13分、ついに2回目のダブルを仕留めてタイムアップ。アタリはやはり1発目のチクッだった。
結局、ダブルで食わせたのは2回と目標には遠く及ばずだった。ちなみにカウンターは89枚。
前月の大会参戦記に引き続いて今回も惨敗って読者に報告するけどいいよね(笑)。
吉田康雄これが現実です
狙って釣るダブルの難しさを思い知った吉田だったが、やってみると改めて気づかされたことも多かったと言う。そこで次回からはいつもの反省会と併せて、そのへんのところも復習してみよう。
次回も「ダブルは狙ってこそ価値がある」です。
吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ダブルは狙ってこそ価値がある#1】
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
▼この釣り場について三和新池
この記事は『週刊へらニュース』2022年12月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ダブルは狙ってこそ価値がある#2】 first appeared on TSURINEWS.