3月22日(金)、釣友の小池辰雄さんが中原さんの休みに合わせてイカダ釣りに誘ってくださったので、3人でアジ釣りに出かけた。場所は三重県志摩市の的矢湾だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・美波亜紀)
イカダでサビキ釣り
さて、私は大の船好き。高所恐怖症のくせに船に乗るとワクワクが止まらない。走り出せば他に人がいても「私の船」と大喜びだ。しかし、あっという間にイカダに到着。私の中ではすでに90%満足!釣りは残り10%でいいやと早くも私の悪いところが出てくる。
イカダに着くと今度は場所取り。小池さんは左を取ったので、私はセンター、中原さんは右エリア。これでどちらから潮が流れても私にコマセが効く(かなり卑しい)。
アジを3匹ゲット
サオ受けのセットに手こずっている間に小池さんは釣りスタート。私もコマセを詰めてサオをしゃくり始める。水深は10m強。小池さんから「リール2巻きぐらいでしゃくればOK」と指示が出る。
シャコシャコとコマセワークをしていると、小池さんに頻繁にアタリがくるがすべて小ダイ。魚を外しながら「サヨリのサオもセットする」と置きザオにする。入れ違いに私のせいで出遅れた中原さんが参戦。私はひたすらコマセまき。
しばらくして中原さんのコマセが流れてきたと思ったらサオ先がブルブルブルときた。
6点掛けの場面も
すぐに小池さんの置きザオにもブルブル!「おおー」と言っていたら、なんとパーフェクト6点掛け。「写真撮ろう!」と騒いでいると、今度は中原さんのサオもブルブルきて2点掛け。「おっサヨリもきた!」と小池さん。わあわあ写真を撮り合っているうちに群れが去ってしまった。
釣れない。ただしゃくっているだけだ。そのうち中原さんが投げザオとリールを出してきて泳がせ釣りを教えてと言うので、小池さんに聞いてと振り向くとサヨリ釣りに忙しそう。「スマホで検索しなさい」に訂正した。
椅子が水没する
一人でシャコシャコしているとトイレに行きたくなってきた。このイカダの素晴らしいところはトイレが付いていること。小池さんは女性の心理をバッチリつかんでいる。
ここから中原さんの悲劇が始まる。仕掛けが引っ掛かったー。
「ぎゃあー、カバン落ちたんじゃないの?」と私の悲鳴だ。財布からカード類まで全部入っている。「なんでそんなもん釣り場に持ってきたんだあ!」と3人で大騒ぎしたが、風で落ちたのは椅子だった。
爆風でもアジは釣れる
さすがに小池さんも「この爆風だし、上がろうか」と午前で船を呼ぶことに。ホントにスミマセン。船に連絡を入れて片づけ始めると、置きっぱなしになっていた中原さんのサオにいつの間にかアジがゾロリ。
「中原さん、仕掛け落としてしゃくって!群れがきた!」「いやー片づけます!」「いいから、いいから!」と新しい沖アミのパックも開けてしまった小池さん。当人どん底なのにアジはくる。こうして中原さんの「史上最悪の釣り日」が終わった。
今回一番振り回されたのは企画した小池さんであることは間違いないので、反省と感謝をしておこう。釣り人はケンカしても仲が良いとはよく言ったものだ。
そろそろ釣りへ出かけるには良い季節。釣って良し、食べて良しの幕開けに期待しよう。
<週刊つりニュース中部版APC・美波亜紀/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年4月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。