短くも楽しい時間を過ごせた前回の三重県・紀北町の紀伊長島。それに味を占め、3月20日に再度出かけてみた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
上げ潮狙いのアジング釣行
ポイントはガラ空き。数人の先行者はいるものの、とても祝日前とは思えない。というのも、この日は本当にお彼岸なのかと思えるほどの寒さ。この時期に、しかも温暖な紀伊長島で吐く息が白いなんてウソのようだ。
水面に確認できるのは徘徊する巨ボラの群ればかり。
本命のアジヒット
明かりのエッジまで遠投し、カーブフォールさせるとボトム近くでようやくヒット。その後も微妙なお触りはあるものの、とにかく遠くて深い。上から探っていては効率が悪いので、ラインの動きを注視しながらフリーで一気に底まで落とす。
着底後は少し持ち上げてスイミング。底を基点に、スローに誘いながらレンジを刻んでいく。
ゲストにセイゴが釣れる
水深のある場所でサオ下を縦に探ると、フォール中にギラリと光る魚影。アワセを入れると、サオ先が一気に絞り込まれる。慎重に浮かせると予想通りのヒラセイゴ。抜き上げるには心許ないラインなので、落としギャフを使用し、無事に35cm級をキャッチした。
だが、ここでもアジは激渋だ。
ノベザオアジングでも本命キャッチ
そこで再び車に戻ってタックルを変更。久々のノベザオアジングだ。少しでも広く探れるよう5.3mの渓流ザオを選択し、フロロカーボンライン0.6号をサオいっぱいにジグヘッドは0.5g。
サオを立てるとラインが走る。ヒュンヒュンというイト鳴りを楽しみながらキャッチしたアジは20cm級。リールを使わないダイレクトなやり取りは、小アジの引きを最大限に増幅してくれる。前回のように足元で食えば、もっと短いサオでも楽しめるのだが。
お土産は十分に確保
ここで粘って6匹を追加したが、そのうちアタリが途絶えてしまった。試しにルアーロッドで広く探っても反応はなく、これは群れが移動したと判断。
潮位が上がるにつれ、魚の活性もわずかながら上がってきたようだ。遠投で広く探り、ようやく20匹に手が届いた。これで土産は十分。魚をクーラーに収め、ここからはリリースで楽しむ。
最終釣果
潮止まりまでに12匹をリリースし、これで合計32匹。夜明けまでにはまだ時間もある。
一心不乱にキャストを繰り返し、ようやく40匹目のアジをキャッチしたのは東の空が白み始めた午前5時半。帰りの道中は冬の嵐となり、各地で雪が舞ったようだ。
釣ったアジは美味しく調理
今回はヒットレンジも深く手返しの悪い釣りになってしまったが、終わってみれば結果はまずまず。アジのサイズは17~21cmで、多彩な料理で食卓をにぎわせてくれた。
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<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年4月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。