【狙いの人気薄馬は?】

 3月29日(日)、中京競馬場で4歳以上馬によるGⅠ高松宮記念(芝1200m)が行なわれる。

 このレースは今年最初のJRA芝GⅠレース。昨年の勝ち馬サトノレーヴ、昨年のGⅠスプリンターズS勝ち馬ウインカーネリアン、GⅠNHKマイルC勝ち馬パンジャタワー、2023年のスプリンターズS勝ち馬ママコチャ、このレース3年連続で2着のナムラクレアといった実績馬が出走予定で、混戦かつハイレベルな争いが予想される。

 高松宮記念で好成績を残している種牡馬は、ロードカナロアだ。2013年の勝ち馬でもある同馬は、2021年のダノンスマッシュ、2023年のファストフォース、2025年のサトノレーヴと、3頭の勝ち馬を出している。また、2020年にはダイアトニック、2022年にはキルロードが3着に入った。

 ロードカナロア産駒は、ほかの芝短距離の重賞でもそうだが、人気薄での好走も少なくない。前述のファストフォースは12番人気で単勝配当3230円、キルロードは単勝225.8倍の17番人気での好走で、複勝は4500円を記録した。馬券的には「人気薄のロードカナロア産駒」に妙味があるということだ。

 今回、それにピッタリな馬がレッドモンレーヴ(牡7歳、美浦・蛯名正義厩舎)だ。

【競馬予想】高松宮記念で好成績を残している血統は? 今年最初...の画像はこちら >>

 同馬は、2023年のGⅡ京王杯スプリングC(東京・芝1400m)の勝ち馬。そのあとは勝利はないが、昨秋のオーロC(東京・芝1400m)では上がり3Fをメンバー中最速の32秒5という末脚でタイム差なしの2着に入るなど、能力は衰えていない。芝1200mでは1戦して7着があるだけだが、その末脚の破壊力は非凡で、展開次第では上位争いできる可能性が十分にある。

 レッドモンレーヴは牝系が優秀で、祖母がGⅠオークス(東京・芝2400m)や天皇賞・秋(東京・芝2000m)を勝ったエアグルーヴ。近親にはGⅠ日本ダービー(東京・芝2400m)や皐月賞(中山・芝2000m)を勝ったドゥラメンテ、香港GⅠクイーンエリザベス二世C(芝2000m)を勝ったルーラーシップ、GⅠエリザベス女王杯(京都・芝2200m)を連覇したアドマイヤグルーヴ、さらに現役では、地方交流GⅠのJBCクラシック(船橋・ダート1800m)や帝王賞(大井・ダート2000m)を勝っているミッキーファイトなど、多くの名馬を送っている。

 この牝系からは、2006年高松宮記念の勝ち馬オレハマッテルゼも出ている。同馬は当初、芝2000m戦でデビューし、初勝利も芝2000mで挙げたあと、徐々に距離を短縮し、6歳時の高松宮記念で重賞を初制覇した。のちに、京王杯スプリングCを勝利している。

 レッドモンレーヴも2000m戦でデビューしたが、徐々に距離短縮をして、4歳時に重賞初制覇という古馬完成型だ。オレハマッテルゼと同じく京王杯スプリングCを勝っており、同じタイプと考えていいだろう。オレハマッテルゼも高松宮記念を勝った時は1200mが初めてだった。この距離で未勝利でも、それほど気にする必要はないだろう。

【同じコースで好走した5歳馬も注目】

 もう1頭は、インビンシブルパパ(牡5歳、美浦・伊藤大士厩舎)を推す。同馬は2018年の勝ち馬ファインニードルのいとこ。父シャラーは仏英で仏GⅠモルニ賞(芝1200m)、英GⅠミドルパークS(芝1200m)を勝ったスプリンターで、父系を遡ると、曽祖父に1998年の勝ち馬シンコウフォレストの父でもあるグリーンデザートにたどり着く。

 近走の成績を見ると、米GⅠBCターフスプリント(芝1000m)6着、GⅢオーシャンS(中山・芝1200m)15着と冴えないが、昨夏には今回と同じコース&条件のGⅢCBC賞で鮮やかに逃げきっている。他馬の存在も気になるが、マイペースで逃げれば十分勝負になるだろう。

 以上、今年の高松宮記念は、ロードカナロア産駒レッドモンレーヴ、シャラー産駒インビンシブルパパという、過去の勝ち馬と血統的なつながりのある2頭に期待する。

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