この記事をまとめると
■筆者はタイ・バンコク市内を走る日本車を観察した■歴代トヨタ・カローラなど日本の旧車が多数走行
■路線バスにも日野やいすゞ、三菱ふそうのシャシーベースの古い車両が使われていた
バンコク市内で見かけた懐かしい日本の旧車を紹介
日本車の存在感が依然として強いタイだが、それは当然旧車の世界でも同じように日本車が目立っている。旧車と呼ぶにはまだ早いかもしれないが、日本国内ではほぼ見かけなくなったような、30年ほど前の日本車をバンコク市内で見かけるのはそう難しくないのである。
筆者はバンコク市内に数か所の定点観測ポイントを用意している。
※写真はイメージ
そのなかでも見かける頻度が高いのはやはりタクシーとしても大活躍しているカローラとなる。今回よく見かけたのは、6代目(1987年~1991年)、7代目(1991年~2002年[バンとワゴン含む])、8代目(1995年~2002年)あたりであった。粘って観測していると、4代目(1979年~1987年[バン・ワゴン含む])もまだまだ現役で走っていたりする。

筆者と縁があるのか、毎回観測しているといすゞのボンネット・トラックも必ずと言っていいほど見かける(その多くはダンプであった)。さすがに趣味で乗っているという様子はなく、現役で活躍しているようであった。

日本の古いバスが人々の足として活躍!
そのほか、今回は10代目トヨタ・コロナ(1992年~1996年)、8代目トヨタ・クラウン(1987年~1999年[ステーションワゴン含む])、2代目レクサスES(1991年~1996年)、4代目ダイハツ・ミラ(1994年~1998年)、5代目ホンダ・アコード(1993年~1997年)なども見かけることができた。

いずれも、趣味で乗り続けているというよりは、普通に使っているという様子であったが、目立ってボロボロになっているというようには見えなかった。タイの人はクルマを大切に乗る傾向が強いように見えた。過去には通りがかったお屋敷の門が少し開いていて、その隙間から新車のようなピカピカの3代目トヨタ・カローラ(1974年~1979年)が置いてあったのが見えた。コレクターレベルで乗っている人はさらにキレイに乗っているように思えた。

全般的にトヨタ車が旧車としても目立つのは、耐久性の高さもあるかもしれないが、やはりタイ国内でも販売トップブランドとなっていることも大きいように感じる。
「赤バス」と呼ばれる市内を走るエアコンなし路線バスでは、日野やいすゞ、三菱ふそうのシャシーベースの古い車両が走っている。歩道橋からその下を走る赤バスの運転席を見て、「懐かしいなあ」と喜んで見るのも筆者の楽しみのひとつである(筆者はバスオタクでもあるのだ)。
