この記事をまとめると
■「FORMULA GYMKHANA」ではクルマやタイヤを大手メーカーがサポート■企業アピールの場でもあり、クルマ好きの学生の就職相談に乗る機会でもある
■今回は自動車メーカーとタイヤメーカー目線で学生たちに対する思いを語ってもらった
FORMULA GYMKHANAでは大手企業がバックアップ!
2023年に誕生した新たなモータースポーツカテゴリー「FORMULA GYMKHANA(フォーミュラジムカーナ)」。完全なるイコールコンディションのなかで大学の自動車部間で競われるこの新たなカテゴリーには、大会コンセプトに共感した17社が協賛している。今回は7月2日に行われたWEST戦に出展していた企業を中心に、この大会に対する思いや期待を聞いてみた。
クルマ好きな仲間を自動車業界に
フォーミュラジムカーナは単純に大学自動車部をイコールコンディションで競わせるだけでなく、若いクルマ好きを応援し、将来的に自動車業界で働く仲間を増やしていきたいといった狙いがある。そんな大会コンセプトに共感した以下の17社が協賛している。
「FORMULA GYMKHANA」協賛企業
株式会社アールエス・アール/株式会社アイセロ/株式会社アドヴィックス/小倉クラッチ株式会社/株式会社キャロッセ/日本グッドイヤー株式会社/GRガレージ(大阪八尾・大阪箕面・滋賀大津)/TOYOTA GAZOO Racing/住友ゴム工業株式会社(ダンロップ)/株式会社 昭和トラスト/株式会社トレジャーワン・カンパニー/日産自動車株式会社/株式会社ブリヂストン/ブリッド株式会社/マツダ株式会社/株式会社トライボジャパン(Moty‘s)/横浜ゴム株式会社
実際に現場で出展している企業のスタッフさんも自動車部のOB/OGだったり、現役でクルマ遊びをしているクルマ好きな人ばかりだ。そんなクルマ好きな社会人の先輩たちは、大好きな自動車業界が継続していくために、自動車業界で働く仲間になってほしいのはもちろんだが、学生たちにクルマを好きで居続けて欲しいと強く願っている。だからこそ、さまざまな形での応援にも力が入るのだ。

ここからは鈴鹿ツインサーキットでブースを出展していた各社に聞いた、今回紹介するのは完成車メーカーとタイヤメーカーだ。この大会への思いや印象をリポートしていく。
TOYOTA GAZOO Racing
10年後の自動車業界、モータースポーツ業界のためにこのイベントをやりたいと思いました。実際に学生たちとコミュニケーションを取ってみても、このまま社会人でもやっていけそうなくらいしっかりしている学生が想像以上に多くて驚きました。

フォーミュラジムカーナという競技を通して、ドライバーというアスリートとしてはもちろん、社会のルールみたいなものも身に着けていってほしいです。このイベントは長く続けていきたいですね。どこかに無理があるとそれは難しいので、バランスを取りながら継続していきたいです。
日産自動車
この話を頂いたときに強く賛同しました。業界を支えるのに若手を増やしていかなければいけないですし、そこに自動車部のポテンシャルを引き出さないのはもったいないです。学生と自動車関連企業の繋がりの場はとても大切ですし、このイベントを通して企業がお金を出すことに対する意味を知ってもらう場になればいいと思います。

それを考えて行動することが、学生たちが社会人になったときにとても役立つはずです。学生たちはすごく真面目で真剣に取り組んでいるので、これからも応援したいですね。今後は各社のOG/OBが応援して、人が集まるハブのような場になっていってほしいです。
大手タイヤメーカーも大注目!
日本グットイヤー(東日本大会の公式タイヤサプライヤー)
学生支援という形は賛同できるテーマなので我々も仲間に加わりました。学生たちと話してみても、実際に自動車業界を目指す子は多そうですし、理系だけでなく「文系の子だったらこういう携わり方があるよ」といったような情報を教えられる交流ができるのは嬉しいです。

今後は新たに携わる企業も増えてお祭りのような形でもっと盛り上がってほしいですね。そうすればより長く続けやすくなると思います。また、新卒採用だけでなく、再就職のときにも「フォーミュラジムカーナでこんな企業あったな」と我々だけでなく、いろんな企業を思い出してもらえるようになるとうれしいです。
住友ゴム工業株式会社(ダンロップ)
この企画を聞いたときに「メチャクチャいいこと」だと感じて仲間になりました。クルマ好きを増やしたい、自動車業界を盛り上げたい、その気持ちはみんな同じだと思いますし、実際に現場に来てみると各社の力の入れ具合がすごいですね。また、始まったばかりのイベントとしては完成度が高くて驚かされました。

学生たちと話してみるといい子が多いですし、競技の場でありながら彼らとフレンドリーに会話できる空気なのもイイですね。我々としても応援を続けたいですし、自分たちになにができるかを考えながら学生向け、若い人向けの活動に対してアプローチしたいです。
株式会社ブリヂストン
新しく始まる学生を支えるイベントと聞いて、一企業人として応援したいと感じました。イコールコンディションでの競走というのが面白いですね。

我々が応援していくのもありますが、学生と一緒にこのイベントを盛り上げることが出来たらと考えています。お互いの空気感を見ていても、下手なインターンよりもよっぽど社会勉強になると思います。今後もこのイベントは応援していきたいですし、我々としても若い人たちにクルマで遊ぶ場を提供したいと改めて感じました。
横浜ゴム株式会社
話を聞いて、クルマ好きな若者を純粋に応援したいと感じましたね。我々としてもクルマ遊びのハードルが上がってきていると感じていたところで、このイベントへの思いはとても刺さりましたね。実際に現場に来てみても学生たちとの距離が近くてコミュニケーションが取りやすいですし、なによりクルマが好きなのは今も昔も変わらないなと感じて安心しました。

我々としてもこのイベントは応援し続けたいですし、このイベントを通してヨコハマタイヤのファンになってくれたらよりうれしいです。今回はアドバンネオバAD09も提供しているので、学生たちからの感想を聞くのも楽しみですね。
実際に各ブースで話を聞いてみると、ポジティブな意見しか聞こえてこなかった。そして各社がこのイベントに大きな可能性を見出していると強く感じた。後編では、アフターパーツサプライヤーの協賛企業を中心に「FORMULA GYMKHANA(フォーミュラジムカーナ)」に対する思いや期待を紹介していく。