この記事をまとめると
■多くの人が水平にしているルームミラーだが、たまに斜めにしている人もいる■後席の子どもの様子を見るためや運転姿勢にあわせて角度をつけるためにルームミラーを斜めにする場合がある
■身なりを気にする人が自分の姿を確認するためにルームミラーを斜めにしているケースもある
ルームミラー、なぜ斜めにする?
みなさんはルームミラーの角度、水平ですか? まぁほとんどの人はほとんど悩まずに水平を保って後方視界が良い具合になるように調整して使っていると思いますが、信号待ちで前車を何気なく見たとき、たまに「んん?」と感じるくらいに斜めにしているクルマを見かけますよね。
あれ、気になったことありませんか? 私も気になってしまったひとりなんです。この場を借りて、その疑問を考察してみようかと思いますので、同じ気持ちの方は、しばしお付き合いいただけるとうれしいです。
ちなみに以下の考察は、筆者個人の知人の証言と、筆者の勝手な分析によるものですので、「イヤ違う!」と思っても大目にみていただけると助かります。
考察その1:後席の子どもの様子を確認したいから
筆者の知り合いに、当時2歳のお子さんがいるママさんがいました。そのクルマに乗せて貰った際に、ルームミラーの角度が気になったので、その理由を尋ねてみたことがあるんです。
そのクルマはワンボックスタイプの軽自動車で、買い物や病院などの移動に使うために購入したそうです。ミラーの角度を斜めにし出したのは子どもを乗せるようになってからだと言います。そのミラーの状態は、左側を水平より30度くらい下げてありました。その理由はというと、「後席のチャイルドシートに収まっている子どもの状態を見ておきたいから」というものでした。

おとなしく寝ていれば安心ですが、起きてぐずっていたり、たまに具合が悪そうになっていることもあるそうで、目が離せないというのがその理由でした。とは言っても、走っているときに後ろを振り向くわけにもいかず、ママ友に相談したりした結果、この「左下がりスタイル」に落ち着いたんだそうです。
聞くところによれば、まわりのママ友も同じように傾けている人が多いんだとか。もしかしたら子どもだけでなく、ご老人の送り迎えの際にも斜めにしている人はいるのかもしれませんね。
傾けているのは自分にとって利益があるから
考察その2:楽な姿勢で運転したいから
こちらの考察は、20年以上前に地元の友人に聞いた話になるんですが、その友人の知り合いに、「VIPカー(2代目マジェスタ)」を「ころがしていた」人がいて、その人が上のママさんと同じように大きく左下がりにしていたんだそうなんです。それを発見して気になった友人が尋ねてみたところ、その理由のポイントがオーナーの乗車姿勢にあることがわかって納得したそうです。

その理由というのは、いわゆる「ソファー座り(ローカル呼び)」に都合が良い角度とのことでした。
その話は友人から半分笑い話として聞きましたが、試しに同じ姿勢になって検証してみたところ、「ああ確かに!」と納得したのを覚えています。

その話を聞いてから、厳ついクルマを見るとルームミラーに注目するようになってしまいましたが、自分の感覚で3割くらいがそうしていました。まぁ当時は後部の窓がほぼ真っ黒だったので、真横に並んだときに恐る恐る盗み見して確認したのも記憶にあります。
考察3:ナルシスト? 自分の顔をいつもチェックしていたい人たち
この考察については知人の話によるものではなく、調査して得られた結論になります。このケースのルームミラーの傾け方は、上記二例とは逆側に傾けた「右下がりスタイル」です。
なぜ右側に? 後方視界のことを考えるとむしろ運転の邪魔になりそうだけど? と考えてしまいますが、その発想では理由に辿り着けないかもしれません。なぜならその理由が「いつでも自分の姿を確認したいから」なんです。

SNSが身近にあって自身を発信者として生活しているいまどきの人にとっては、いついかなるときでもSNS上にその姿がアップされても大丈夫という状態でありたいと思っている人が多いそうで、それは運転中でも変わりません。
たしかに信号待ちで隣に並んだクルマを見たときに、ルームミラーを姿見にして「イケてるか?」を確認している若い人を見かけることが多くなった気がします。意外なことに男女問わずです。そんな彼、彼女らにとって、ルームミラーは後方確認と自分の姿確認のふたつの用途を兼ねるアイテムという扱いなのでしょう。

とまぁ、勝手な考察を進めながら、「いろんな使い方があるんだなあ」なんて、ルームミラーひとつ取っても想像していなかった使い方があるんだと気付けたことは収穫だったと思います。皆さんは左下げ派? それとも右下げ派? あるいはオーソドックスな水平派ですか?