この記事をまとめると
■空いている駐車場であえて隣に駐車してくる「トナリング」への対策を考えてみた



■不便なスペースの隣に停めたり不自然なほどスペースを開けて駐車して隣に止めるなオーラを出す



■斜めに駐車して下手くそアピールしたりボロなクルマで無頓着を装ったり……



パーソナルスペースの広い人には理解し難いトナラー心理

電車やバスの席に座る際、できれば隣りに誰もいない席に座りたい。たいていの人がこう考えているものだと思っていましたが、心理学の世界ではそうでもないようです。空いている車内だったとしても、無意識のうちに誰かの隣りに座ってしまうマインドも少なくないとのことで、いわゆる「トナリング」は常識の範疇だそうです。

が、クルマの世界におけるトナリングはどうにも理解しづらいもの。半ば病気じゃないかと思うほどですが、いったいどうなっているのでしょう。



ヒトには無意識のうちにパーソナルスペースという空間を保とう、確保しようという習性があるそうです。個人差も大きいのでひと言でこれくらいとは表現しづらいものですが、このパーソナルスペースを広くとる人ほど「誰かが隣にいるだけでもイヤ!」と嫌悪感を感じ、一方でパーソナルスペースが狭いとなると人懐っこいのか「お隣、失礼シャース」くらいのノリ。言うまでもなく、このタイプは無意識のうちにトナリングをしがち。すなわち、広大で空いている駐車場なのに「わざわざ」隣りに駐車してくるタイプ=トナラーさんというわけです。



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パーソナルスペースにこだわる方には「マジで鬱陶しい」とされるトナラーですが、彼らの心理をもう少し探ってみると狭いパーソナルスペースで大丈夫というだけでなく、広場恐怖症というややこしい方もいるようです。とにかく、自分の近くに何かがないと落ち着かないという傾向ですから、駐車場だろうと電車の席だろうと、あえてお隣さんがいるところに引き寄せられていくのです。



もっとも、トナラーのなかには「隣りのクルマを目印にする」という合理的なんだか、脳ミソ薄口なんだかわからないタイプや、「ポツンと一台だとなんかあったときに不安」という心配性なんだか備えがいいんだかわからないタイプだっていることでしょう。



メッチャ空いてんのになんでくんだよ! ガラガラの駐車場でもナゼか隣に停める「トナラー」対策を考えてみた
大型駐車場



となると、トナラーに遭遇したとしても、過度にネガティブな反応をするのはこちらの精神衛生上よろしくないわけで、「あ、病んでるのね」とか「なにも、そこまで心配しなくとも」みたいに受け流すのがいいかもしれません。



とはいえ、遭遇しなくて済むに越したこたぁないわけですから、いくつか対策を考えてみましたよ!



あえて不便なスペースを用意する

広い駐車場といえども、ちょっと不便なスペースってありますよね。隅っこで建物の壁があったり、柱が気になったり、とにかく気楽にススっと停めづらいスペース。その隣りを確保してみてはどうでしょう。

つまり、不便なスペースをトナラーさんに用意しておいてあげるというアイディア。



メッチャ空いてんのになんでくんだよ! ガラガラの駐車場でもナゼか隣に停める「トナラー」対策を考えてみた
柱のある駐車枠の隣に停める



あるいは、駐車場の入口から入って最初にあるスペースを狙うというのもありかと。トナラーさんとて、入ってしばらくは「お隣りを物色」するでしょうから(笑)。入口付近だと見過ごしてもらえる可能性も上がるのではないでしょうか。



抜本的解決策は導き出せず最終手段は自分もトナラー化!?

めっちゃ間隔をあけ停めないでオーラを出す

駐車場の壁際にミラー擦ってんじゃないのってくらいギリに寄せて停めたり、駐車枠のラインをあえて踏んで駐車したり。すると、お隣りスペースとの間隔が不自然なほど開き、勘のいいトナラーさんならば「ははぁ、トナリング・ノーサンキューってわけね」と敬遠してくれるはず。



メッチャ空いてんのになんでくんだよ! ガラガラの駐車場でもナゼか隣に停める「トナラー」対策を考えてみた
わざと隣のスペースを大きく開けて駐車



もっとも、この広い隙間を見て「お! 丁寧に停めてますね~。じゃ、遠慮なく」とちゃっかりトナリングってことにもなりかねません。オーラだろうが、隙間だろうが、ガン無視で停めてくるのがトナラーさんですから、オーラついでに「トナリングしないで」くらいの貼り紙でもしときますかね。



斜め停め

駐車スペースに対して斜めとかお尻がはみ出てるとか、あえて雑な停め方をしてみるのはいかがでしょう。こうなると、トナラーだけでなく、一般車だって心理的には避けたくなるはず。ただし、弊害としては駐車場管理人から「トナラー対策もほどほどに」などと慇懃無礼な貼り紙されちゃったり、横を通るドライバーから「いるんだよな、駐車ド下手ってやつがさぁ」などと嘲笑を浴びたりするわけです。



メッチャ空いてんのになんでくんだよ! ガラガラの駐車場でもナゼか隣に停める「トナラー」対策を考えてみた
斜めに駐車



最悪なのは、そうまでして斜めに停めているのに、トナラーも同じように斜め停めされたりすること(笑)。ここまでいくと、ちょっとしたサイコスリラーといえるでしょう。



ボロ車に乗る

「もう、ドアパンチとかサイコスリラーとか気にせんわ」というトナラーから愛車を守るための究極プラン(笑)。斜め停めと同じく「クルマに無頓着」を装って、「こっちこそドアパンチ食わすぞ」てなオーラを漂わせるわけです。



メッチャ空いてんのになんでくんだよ! ガラガラの駐車場でもナゼか隣に停める「トナラー」対策を考えてみた
空いている駐車場であえて隣に停めてくるトナラー対策を考えてみた



ただし、類は友を呼ぶのたとえどおり、いくらボロを停めたとて、ボロに乗るトナラーというのもいるわけで「お! あのクルマってウチのと同じ臭いだ」とトナリングされる可能性も否めません。



ここまで考えてきて、なかなか抜本的な解決策は見当たらなかったのですが、いっそのことアナタがトナラーになるというのはどうでしょう。パーソナルスペースを冒されるのがイヤなことは百も承知ですが、あえて自分からスペースを提供しちゃうことで、新鮮な感覚を呼び起こし精神衛生上でプラスにならないとも限りませんよ(笑)。

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