この記事をまとめると
■冬になると高速道路で「冬用タイヤ規制」が発令される場合がある■スタッドレスタイヤやM+Sの刻印、スノーフレークマークがあるものが冬用タイヤだ
■規制エリアは、冬用タイヤかチェーンを装備していないと走ることができない
冬用タイヤ規制ではどんなタイヤが使える?
北国から積雪のニュースが続々と届く時期になりました。なかにはひと晩で60cmを超える雪が降ったという地域もあり、関東などあまり雪が降らない地域の人も、これから出かけるときには事前の情報収集が大切です。
とくに、「冬用タイヤ規制」が発令された区間では、夏用タイヤでは走行できないので注意が必要。
とはいえ、ひと口に冬用タイヤといっても、さまざまな種類があることをご存知ですか? 冬用タイヤには、スタッドレスタイヤ、スノータイヤがあります。積雪路や凍結路、気温がマイナスになるような寒さでもタイヤの性能を発揮できるよう、特殊なゴムと溝でできており、タイヤ側面に「STUDLESS」や「SNOW」の刻印があります。
このどちらかを履いていれば、通常は冬用タイヤ規制をクリアできますが、「チェーン規制」が発令されている場合には、冬用タイヤに加えてタイヤチェーンを装着しなければ走行できませんので、その可能性がある場所へ向かう際には、常に携帯することをオススメします。
![冬用タイヤ規制が発令! 走れるタイヤはドコを見ればわかる?](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FWebcartop%252Fdc%252FWebcartop_1244096%252FWebcartop_1244096_2.jpeg,quality=70,type=jpg)
また近年、オールシーズンタイヤと呼ばれるものが増えてきました。
ただし、「M+S」の刻印のみのものは、積雪が多い地域で路面が凍結するような道を常に走るためのものではなく、あくまでドライブ中に突然雪が降ってきても慌てなくてよい、というような降り始めの雪道に対応するというもの。
![冬用タイヤ規制が発令! 走れるタイヤはドコを見ればわかる?](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FWebcartop%252Fdc%252FWebcartop_1244096%252FWebcartop_1244096_3.jpeg,quality=70,type=jpg)
雪の状況によっては冬用タイヤ規制をクリアできない場合もあることを覚えておきましょう。スノーフレークマークは、アメリカの規格で厳しい寒冷地でも十分な性能を生かすことが認められている証です。どちらも、チェーン規制の場合にはタイヤチェーンの装着が必要になります。
高速道路を折り返す羽目になってそこから先を走れなくなる場合も
ちなみに、オールシーズンタイヤは全天候型タイヤという意味ですが、SUVなど4WD車に履かせることが多いタイヤにはオールテレーンタイヤというものがあります。これは全地形型タイヤという意味で、市街地や高速道路だけでなく、未舗装路を頼もしく走ることも考えて作られているタイヤです。その側面にも「M+S」と表記されていることがあり、降り始めのような浅雪であれば走行は可能です。その場合には全輪に装着していることが条件となっています。
![冬用タイヤ規制が発令! 走れるタイヤはドコを見ればわかる?](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FWebcartop%252Fdc%252FWebcartop_1244096%252FWebcartop_1244096_4.jpeg,quality=70,type=jpg)
さらに、主にSUVに履かせることが多いマッドテレーンタイヤというものもあり、こちらはオフロードタイヤとして悪路走破性に優れています。側面に「M+S」の刻印があれば、オールテレーンタイヤと同様に冬用タイヤ規制をクリアできますが、やはり過信は禁物。
さて、出かける前に天気予報をチェックして、大丈夫だと思って出かけたときでも、天候や雪の状態などは刻々と変化するため、高速道路を走っている途中でもその先で規制が発生してしまうことがあります。冬用タイヤを履いてない、チェーンも持ってない、そんなときはどうなるのでしょうか。
一般的に、規制の内容にあった装備が揃っているかどうかのチェックポイントまでは走行が可能ですが、その先の最寄りのICで高速道路を降りることになります。もしタイヤチェーンを携帯していれば、SAやPA、各所に設けられているチェーン着脱場で装着すれば、走行を続けることができます。
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チェーンの着脱は服や手が汚れますので、古毛布など地面に敷いて膝をつけるようなもの、軍手や作業手袋、雪を払うためのアイテムなども一緒に携帯しておきましょう。