この記事をまとめると
■東京オートサロン2024にホイールメーカーの「WEDS」がブースを出展



■2025年に60周年を迎えるWEDSの歴史がわかる展示が行われている



■注目はヨシムラとコラボした製品「ヨシムラ WRS Seven」の登場だ



「ヨシムラ WRS Seven」が登場!

別記事でWEDSブースの本編を紹介していますが、WEDSのブースには、もうひとつ見逃せないトピックがありました。



あの、2輪界では伝説的な存在と言える「ヨシムラ(社名:ヨシムラ ジャパン)」とコラボした製品をリリースするという発表の展示がおこなわれていたのです。



2輪界の伝説「ヨシムラ」と「WEDS」がタッグ! 誕生したの...の画像はこちら >>



「ヨシムラ」とは、「ポップ吉村」の愛称で呼ばれていた伝説の「吉村秀雄」氏が興したバイクのチューニングパーツメーカーです。



「ポップ吉村」氏は独学でチューニングの技術を培ったプライベーターでありながら、当時F1で勝利するなど勢いに乗っていたホンダの2輪レース部門の製作するエンジンよりも高出力なエンジンを組み上げたことに始まり、アメリカのレースにカワサキのZ1で参戦し、ワークスより上位の戦績を収め、あるいはスズキのレース用4ストロークエンジンの性能向上に多大な貢献をするなど、日本の2輪メーカーのエンジン性能の発展を語るときにはなくてはならない存在です。



ホンダと協力関係だった頃には4輪の量産車ベースのレース車両のエンジンチューニングを手がけていた時期もあるなど、4輪の世界でも活躍をしていたそうです。



チューニングパーツメーカーとしては、世界で初めて「集合管」を生みだしたことでも有名です。



その「ヨシムラ」と、昨年設立60周年を迎えた4輪界では老舗のホイールメーカーである「WEDS」とのコラボということで、どんな高性能の最前線をいく製品がお目見えするのかと構えたところ、展示してあったのは意外なことに軽自動車用のホイールでした。



2輪界の伝説「ヨシムラ」と「WEDS」がタッグ! 誕生したのはなんと軽トラ用ホイールだった【TAS2024】
WEDSブースの展示01



それというのも、「ヨシムラ」では2輪用のマフラーに留まらず、近年4輪用のマフラーもリリースしていて、その取っかかりとなった車種が、バイクのトランスポーターとしてもよく使われる軽トラ用の製品だったのです。



2輪と4輪でタッグを組むにあたり、まずは融和性の高い素材をということで、互いの共通点である軽トラ=「スズキ・キャリイ」が対象モデルとして選ばれました。



コラボモデル第1弾の製品名は「ヨシムラ WRS Seven(ヨシムラ ダブルアールエス セブン)」です。



2輪界の伝説「ヨシムラ」と「WEDS」がタッグ! 誕生したのはなんと軽トラ用ホイールだった【TAS2024】
WEDSブースに展示されるスズキ・キャリィのリヤスタイリング



最大の特徴は、軽自動車用としては破格の高性能を備えているという点でしょう。



細部に至るまでこだわり抜いた肉抜き加工により高剛性を保ちつつ、カチッとした個性的なデザインを両立。



2輪界の伝説「ヨシムラ」と「WEDS」がタッグ! 誕生したのはなんと軽トラ用ホイールだった【TAS2024】
ヨシムラ WRS Seven



重量もこのジャンルでは最軽量のスペックとなっているようです。しかも、製造は日本で行う「Made in Japan」とのことなので、テンションが上がります。



このホイールを軽トラや軽バンに装着すれば、一気に走りが良さそうな雰囲気に変化し、さらにバネ下重量の軽減によって、ハンドリングも大きく向上することでしょう。



2輪界の伝説「ヨシムラ」と「WEDS」がタッグ! 誕生したのはなんと軽トラ用ホイールだった【TAS2024】
WEDSブースの展示02



また、タッグの一環として、ヨシムラが参戦する世界耐久選手権のレースプロジェクトへのスポンサードも行っているようです。



WEDSのブースには、このコラボ企画の中心人物である、WEDS石津販売統括部長(左)と、ヨシムラ加藤常務(右)のおふたりも来ていて、今後の展開について笑顔で話し込んでいました。



2輪界の伝説「ヨシムラ」と「WEDS」がタッグ! 誕生したのはなんと軽トラ用ホイールだった【TAS2024】
WEDSの石津販売統括部長とヨシムラの加藤常務



初売予定は2024年の春頃となっています。発売前より受注を開始するそうなので、気になっている人はWEDSのHPをチェックしておきましょう。

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