この記事をまとめると
■最近ではテーマパークのように華やかになった高速道路のSAとPA



■駐車場の管理やトイレなどの周辺設備に関する利便性にまだ修正点がある



■近年増加しているEVの充電器まわりも改善の余地が残っている



利用者目線でSAとPAに改善してほしい点を挙げてみる

高速道路を走るときに、休憩や食事、お手洗いの利用で立ち寄るサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)。最近はテーマパーク的な演出をしているところや、そこでしか買えない人気グルメ、お土産があったり、なかには観覧車や遊具、ドッグランが楽しめるところもあります。



各道路では常にユーザーからの要望をキャッチして改善に努めており、お手洗いが格段にきれいに使いやすくなったり、車椅子での利用や赤ちゃん連れでの利用がしやすくなったりと、年々進化していると感じます。



ただ、それでもまだ「もっとこうしてほしい」と思うところや、時代が変わったからこその要望が出てきたりします。今回はそんな、SA・PAに改善してほしいところをまとめてみました。



隣のレーンなら空きがあるのに周回できない! EVを充電したあ...の画像はこちら >>



まずは、混雑しているときにはとくに感じる、「なんで周回しちゃダメなの?」ということでしょう。SAやPAに停めるときには、手前から奥まで何列かあるレーンのどこかに進入して、その列で空いている駐車枠を見つけて停めるわけですが、たまにありませんか? 最後まで進んでもひとつも枠が空いていないとき。



そういうときは、途中でハザードランプを点灯して空くのを待つ人もいますが、どこにも待っている場所がなく、周回してもう一度ほかのレーンに入り直すこともできず、仕方がないのでそのSAに停めるのをあきらめて、次のSAへ移動した、なんて話も聞こえてきます。



隣のレーンなら空きがあるのに周回できない! EVを充電したあと休憩できない! 「SA・PA」頼むから改善してくれませんポイント5つ
週末の賑わっている高速道路のSAの駐車場



ほかのレーンに空いてる枠があれば、周回してそのレーンに入り直せば停めることができるのに、SA・PA内は基本的に一方通行で周回はできないようになっています。



GWなどよほどの混雑が予想される時期には、警備員が立っていて誘導してくれることもありますが、駐車枠を探すために安全に周回できるような構造にしてくれると、普段からもっとスムースに停められるのではないかと思います。



続いて、晴れてる日はなんとも思わないけど、雨の日にはトイレに行くだけでもずぶ濡れ覚悟で乗り降りしなきゃいけない。これってなんとかならないの? というところでしょう。



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高速道路のSAのトイレ



クルマでしか来ないところなのに、屋根付きの駐車枠がほとんどないので子ども連れのドライブや、急な雨に降られて傘を持ってない、なんてときには大変ですよね。



せめて、遠くの駐車枠からトイレやレストランなどへの建物に続く通路のひとつだけでも屋根がついているところがあれば、なるべくそこに近い枠に停めて、屋根付き通路に駆け込んで移動するということもできるのですが……。



または、家族を先に下ろしてあげることができる、ホテルのエントランスのような屋根付きの降車場所でもあれば、ずいぶんと雨の日の利用が便利になるのではないでしょうか。



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建物の車寄せのイメージ



設備だけじゃなくきめ細やかなサービスをしてほしい!

次に、昼間に利用するときにはどのレストランも開いていていいのですが、だいたい20~21時くらいで営業終了してしまうところが多いので、夜間にお腹が空いたなぁ、何か温かいものが食べたいなぁ、と思っても閉まってる……。このときほど、高速道路のロングドライブがみじめに感じることはありません。



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夜の海老名SAの外観



ファミレスなら深夜1時くらいまでは開いてるところも多いのに。かといって、わざわざ高速道路を降りて一般道に出てファミレスに立ち寄るのも通行料金が高くなってしまうし、時間もロスするしで、結局は冷たいパンやスナック程度で我慢することになってしまいます。



コスト的にも環境負荷的にも、すべてのSAのレストランを深夜まで営業してほしいとはいいませんが、たとえば東名高速道路だったら、東京ー御殿場間で1カ所くらい、深夜まで温かいでき立ての食事がいただけるレストランが開いててくれると嬉しいなと思います。



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高速道路のSAのフードコートのイメージ



続いて、少しずつ増えてきたEVの利用者ですが、急速充電器の場所はSAの隅の方にあることが多く、なかには充電が終わったあとにもう少し休憩したいなと思っても、駐車枠の方向に戻れないところがあります。



初期の頃と違い、最近は次々と充電利用のEVが来ることもあるので、そのまま停まって占領してしまうのはマナー違反。



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高速道路のSAのEV充電器の駐車枠に複数台が停車している様子



充電が終わったら速やかに次のEVに譲りたいので、充電後に一般の駐車枠に移動できるようなシステムやルールができるといいですね。



そして最後は、いまや赤ちゃんの数よりペットの数の方が多いわけですが、その割にはペット連れのドライブに適したSA・PAが少ないのが現状です。確かにドッグランを併設してくれたり、昔に比べたら利用しやすくなっているのですが、ペットを連れて入れるレストランがほとんどないのです(盲導犬、介助犬、聴導犬はOKです)。



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ドッグランのイメージ



新東名高速道路の浜松SA(上り)の上島珈琲店が、愛犬と一緒に入店できるくらいでしょうか。あとはテラス席ならOKというところはありますが、真冬、真夏、雨の日はどうすれば? 赤ちゃん連れ以上にペット連れのドライブの不便さを感じます。



ペットを連れていても堂々と利用できる、室内のレストランやカフェが増えたらいいですね。



ということで、高速道路を使ったドライブの楽しみでもあるSA・PA。なにか気づいたことがあれば、ひとりでもふたりでも声をあげていくことで、多くの利用者がもっと快適になるかもしれません。