この記事をまとめると
■フィルムやプラスチックの加工メーカーである「アイセロ」は「フォーミュラジムカーナ」に初年度から協賛している■「アイセロ」が「フォーミュラジムカーナ」に協賛している理由を聞いた
■「アイセロ」のような企業が増えればますますイベントは活況を帯びる
フォーミュラジムカーナに初年度から協賛
「学生たちがイコールコンディションで戦える場所を作る」というコンセプトを掲げる「フォーミュラジムカーナ」シリーズは、「クルマ好きな学生と企業をつなぐためのハブ」というもうひとつのテーマでも運営されており、これに共感した多くの自動車関連企業が協賛していることでもおなじみだ。
協賛している企業には、Gazoo RACING(トヨタ)や日産、マツダスピリットレーシング(マツダ)などの自動車メーカーをはじめ、ブリヂストン、ヨコハマタイヤ(横浜ゴム)、ダンロップ(住友ゴム)、グッドイヤー(日本グッドイヤー)などのタイヤメーカー、RS☆R(アールエス・アール)やTRUST(昭和トラスト)、CUSCO(キャロッセ)、BRIDE(ブリッド)などのアフターパーツメーカーと、クルマ好きであれば1度は目にしたことがあるブランドや企業が並ぶ。
そんななかに初年度から協賛している企業として「アイセロ」がある。

どうして「アイセロ」はフォーミュラジムカーナに協賛しているのかを、代表の牧野太宣さんに伺った。
編集部(以下編):「アイセロ」とは、そもそもどのような企業なのでしょうか?
牧野:我々はフィルムやプラスチックの加工メーカーです。自動車業界との関わりでいうと、ベアリングなどの金属部品のサビを防ぐ防錆フィルムや液体洗剤を包装する水溶性フィルム、高純度の液体をいれるボトルなどを開発・製造しています。

編:そんな「アイセロ」がどうして「フォーミュラジムカーナ」を協賛するようになったのでしょうか?
牧野:じつは私がその昔、全日本ラリーに出場していて、そんな縁からモータースポーツにいまでもかかわっています。我々が作るのは他社さまの商品を入れるパッケージやボトルなど。いわば我々はBtoBの企業であり、クルマ好きにも「アイセロ」をあまり認知してもらえていません。少しでもクルマ好きに「アイセロ」を知ってもらうための手段としてモータースポーツを使っています。「フォーミュラジムカーナ」も同様の考えで、クルマ好きな学生たちにアピールできるいい場所だと思っています。
いまも昔も若者のクルマに対する情熱は変わっていない
編:それで学生たちを応援していると?
牧野:はい。……というのは理由のひとつで、じつは私はGRさんと一緒になって「フォーミュラジムカーナ」の枠組みを考えたひとりなんです。

編:なるほど。では、「フォーミュラジムカーナ」に協賛企業として参加してみて、学生さんにどんな印象を受けましたか?
牧野:たしかに子どもの絶対数は減っているだけに、クルマ好きな若者も減っているのかもしれない。でも、触れ合ってみると、自分たちが学生だったころといまの学生たちのクルマに対する情熱は何も変わっていないんです。むしろ、これだけ多様なコンテンツがあふれている時代に、それでもクルマに情熱をもっている若者がこんなにいるんだと驚きました。それだけにクルマ好きな学生さんたちには、興味をもつだけでなく、実際にモータースポーツを体験してもらいたい。全日本学生ジムカーナ選手権大会も開催されていますが、これに参加できる自動車部は全国でもごく一部です。そんな意味でも「フォーミュラジムカーナ」は価値があると思っています。

編:確かにモータースポーツは、見ているのと体験するのではまったく違いますからね。では、「フォーミュラジムカーナ」のリクルート面で質問ですが、これまでに「フォーミュラジムカーナ」が縁で就職された方はいるのでしょうか?
牧野:残念ながら弊社では、まだ実際に就職が決まった学生はいないです。
編:いい人が見つかるといいですね。今日はありがとうございました。
「アイセロ」のように「フォーミュラジムカーナ」を支援する企業が増えればますますイベントは活況を帯びる。学生たちがモータースポーツする場が増えれば、学生と企業がつながる機会もさらに増える。「フォーミュラジムカーナ」をきっかけに自動車関連企業に就職した若者が、次は学生たちを支援する側となり、イベントが繰り返されれば自動車業界も自ずと盛り上がることだろう。

こう考えると、「フォーミュラジムカーナ」はものすごい可能性を秘めているイベントであることがわかる。今後の「フォーミュラジムカーナ」のますますの発展に期待したい。