この記事をまとめると
■2024年11月9・10日に「MAZDA FAN FESTA 2024 IN OKAYAMA」が開催された



■ロードスター35周年記念で歴代主査が勢揃いしたトークは大盛況



■レーシングコースでは人気のパーティレースやデモランも開催



関西地区ファン待望の「マツダ・ファン・フェスタ」を岡山で開催

すでにご報告したとおりだが、マツダの“ファン感謝イベント”は今年大きくグレードアップした。2023年11月に新たにブランド体験推進本部を立ち上げて、藤本恵利さんが本部長に就任。ここにMAZDA SPIRIT RACINGの活動はもちろん、モータースポーツ及びブランド体験に関連する機能を集約している。



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まずは4月6・7日に宮城県のスポーツランドSUGOで「MAZDA FAN FESTA 2024 IN TOHOKU」を初開催。1991年のルマンで優勝したマツダ787Bが初めて東北の地でデモランを行っている。



次に「MAZDA FAN FESTA 2024 at FUJI SPEEDWAY」が10月19・20日に、静岡県の富士スピードウェイで開催されたのは2回にわたってお伝えしたとおり。こちらは従来のワンデーから2日間のイベントにスケールアップ。最大のサプライズが、予告なしの「ロードスター35周年記念車」の世界初披露だった。そして11月9・10日には「MAZDA FAN FESTA 2024 IN OKAYAMA」が、岡山県美作市の岡山国際サーキットにて開催された。



これだからマツダファンはやめられん! 岡山で開催された2024年3度目の「マツダ・ファン・フェスタ」がやっぱり熱かった!!
マツ耐のTUNEDクラスのスタート



マツダ本社のある広島から一番近い拠点ということもあり、2011年から続くこのイベントは、本年で14回目。紅葉も進んで爽やかな秋晴れの週末に5300人を超えるマツダファンが集結し、多彩なイベントを満喫した。



まずは当然のように、シーズンも深まったレーシングコンテンツが目白押し。ロードスター・パーティレースⅢのジャパンツアーシリーズ第7戦(西日本シリーズ最終戦とダブルタイトル)をはじめ、マツダファン・サーキットトライアル(MFCT)、マツダファン・エンデュランス(マツ耐)、エイトリアンカップなどが開催され、延べ218台ものレースカーとマツダ車オーナーが覇を競い合った。



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パーティレースのジャパンツアーシリーズ第7戦の上位陣のバトル



そして、競技系だけじゃないのがこのイベントのいいところ。国際レーシングコースをゆっくり体験走行するパレードランは、日曜日に5回も行われ、すべてあわせると336台が参加。

とくにロードスター35周年記念パレードランには、各世代のロードスターが全国から集まって、オープンでの編隊走行を楽しんだ。このパレードランには歴代の開発主査である貴島孝雄さん、山本修弘さん、中山 雅さん、齋藤茂樹さんも参加。オーナーの皆さんと一緒に笑顔で記念撮影に収まっていた。



この4名の歴代主査による35周年記念のトークショーは、岡山でのハイライトのひとつとなった。満席になったどころか、外側に何重にも立ち見が出るほど。それぞれに個性の強い主査4名のトークで、会場は何度も大きな笑いに包まれて盛り上がった。



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ロードスター歴代主査のトークショー



さらに、メインステージ脇には歴代のロードスターの記念車や特別仕様車が展示されて、35周年記念にふさわしい雰囲気を醸成。もちろん先日の富士のフェスタ会場で発表された35周年記念モデルも注目を浴びていた。



2024年のマツダのファン感謝イベントはまだ続く

マツダファンフェスタの名物といえば、“ミスター・ルマン”こと寺田陽次郎さんのドライブによるマツダ787Bのデモランだ。今回は新しいスリックタイヤが投入されたとのことだが、アクセル全開時の「天使の咆哮」と呼ばれる独特の甲高いサウンドは不変。



今回はMAZDA SPIRIT RACINGからスーパー耐久シリーズに参戦している2台のレースカー、55号車のMAZDA3と12号車のロードスターも阪口良平と堤 優威の両選手のドライブでランデブー走行。そこに一般来場者が乗った観光バスが混じって走るサーキットサファリも行われ、こちらにも関 豊と井尻 薫の両プロドライバーがガイド役として乗車。

コース解説や岡山のレースでのエピソード、S耐レースカーとの無線交信で車内を沸かせた。



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サーキットサファリのバスと787B



パドックに特設されたものづくり体験コーナーは受付に朝早くから長蛇の列ができ、どのコンテンツも大いに賑わった。磨きやプレス、鋳造の体験、ペーパークラフト作りなどはファミリー層だけでなく、カップルやクルマ好きの仲間同士にも好評で、幅広い年齢層が楽しめるコンテンツに成長。



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体験コンテンツに参加の親子



さらに、お子さまが対象のクレイモデラーやKIDSプログラマー体験では、マツダの社員が同じ目線であれやこれやと丁寧に大活躍。その様子を保護者の方が嬉しそうに見守っている姿が印象的だった。



イベント広場のミニコースではプロドライバー同乗走行体験が行われた。今年から新たに始まったMAZDA SPIRIT RACINGジムカーナエクスペリエンスでも講師として活躍する河本晃一プロや、S耐チャンピオンの野島俊哉選手によるドライビングテクニックは、観ている人からも大好評。同乗したゲストも、乗る前と乗った後では明らかに表情が違っていた。



これだからマツダファンはやめられん! 岡山で開催された2024年3度目の「マツダ・ファン・フェスタ」がやっぱり熱かった!!
同乗走行は広場以外にもパーティレースやマツ耐でも実施



トーク上手で知られる河本プロが「今度は運転席で、ご自身で体験してみてください」と、ジムカーナエクスペリエンスをPR。会場からも「来年ぜひチャレンジしてみたい」という声が聞かれた。



最後に少しだけ報告させていただこう。担当する土曜日のパーティレースの取材を終えた筆者は、日曜日のマツ耐NORMALクラスに2年連続でエントリー。

昨年は参加3台だったMAZDA2&デミオクラスで優勝したばかりか、ロードスター以外で総合3位ということでサーキットのポディウムでの表彰も初体験した。



ところが今年は6台にライバルが増殖し、なんとかクラス3位でファイナルラップに入るも、そこであえなくガス欠。チェッカーを受けられずにリタイヤとなってしまった。ただ、昨年はSC導入2回で60周だったのが、今年はSCなしの速いペースで65周プラスαを走破。チームの実力は進化したので、これを来年以降につなげていきたいと思う。



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筆者のマツ耐参戦マシン。1世代前のDEデミオ



なお、「MAZDA FAN FESTA」の今年の全日程は終了したが、九州地区の皆さんにはひとつお知らせがある。大分県のオートポリスで12月8日の日曜日、「MAZDA FAN CIRCUIT CHALENGE DAY in AUTOPOLIS」が開催される。ワンデーのため競技系イベントが中心だが、11時40分から20分間のパレードランは12月6日まで参加(費用は1台2000円)を受付中。なお、当日のサーキットには入場料1500円(中学生以下は無料)が必要だ。

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