この記事をまとめると
■国内外のスポーツ選手とコラボレーションした特別なクルマがいくつか存在する■プロテニスプレーヤーや世界的に有名なゴルファーなどが名を連ねていた
■さらに日本代表とのコラボで生まれた限定車も存在していた
有名テニスプレイヤーの名を与えられしクルマたち
クルマとアスリートは昔から親和性が高く、クルマ好きのアスリートも多く存在している。また、自動車メーカーもさまざまなスポーツやアスリートのスポンサーになっており、先日も大リーガーの大谷翔平選手とポルシェがパートナーシップを結んだことが話題となったのも記憶に新しいところ。
そのため、過去にはアスリートとコラボレーションした商品が多く存在しており、クルマも例外ではないのだ。
日産GT-R
日産を代表するハイパフォーマンスモデルであるGT-Rには、当時ブランドアンバサダーにテニスプレイヤーの大坂なおみ選手が就任したことを記念した「大坂なおみ選手 日産ブランドアンバサダー就任記念モデル」が存在していた。
限定50台でリリースされたこのモデルは、特別塗装色のミッドナイトオパールを含む3色のボディカラーと、大坂選手とともに設定した新規3色の専用インテリアを自由に組み合わせることが可能となっていた。
そのほか、エンジンルーム内のモデルナンバープレートをゴールド色にするとともに、LEDハイマウントストップランプ付のドライカーボン製リヤスポイラーを装着していた。

ジャガーFタイプ
イギリス生まれの高級車メーカー、ジャガーのなかでもスポーツクーペとして知られているFタイプ。そのモデルにジャガーのブランドアンバサダーを務めるプロテニスプレイヤー錦織圭選手とのコラボレーションモデルである「KEI NISHIKORI EDITION」が設定されている。

このモデルは、Rスポーツグレードをベースに、ボディーカラーにメタリックペイント仕上げの「ファイヤーサンド(オレンジ)」を採用。そのほか、ブラックで統一されたエクステリアパックや、ブラックとレッドでまとめられたスポーツシートを備えたインテリアをもち、錦織選手のネーム入りバッジなども装着して限定50台で販売された。

ちなみに「KEI NISHIKORI EDITION」は、その後、XE、XF、Fペース、Eペースにも設定され、ある意味では定番モデルとなっていた。
ゴルファーやサッカー日本代表とのコラボもあった
日産グロリア
日産の高級パーソナルセダンとして長らくその地位を守り続けてきたグロリア。もともとはプリンス自動車の上級モデルとして誕生したものだが、日産自動車と合併した後は4代目モデルからセドリックと兄弟車関係となっていた。
そんなグロリアの6代目と7代目には、ゴルフの帝王や史上最高のゴルファーとも称されたジャック・ニクラス氏の名前を冠したグレードが存在していた。その名も「ジャック・ニクラス・バージョン」である。

名前が冠されたきっかけは、氏がグロリアのイメージキャラクターを務めていたからといわれており、特別仕様車などではなく、通常のカタロググレードとして用意されていた点が面白いところだった。
日産キャラバン
日産のワンボックスカーとして、ハイエースとしのぎを削っているキャラバン、そんなキャラバンにもアスリートとのコラボレーションモデルが存在していたのだが、こちらは個人ではなくチーム、しかも日本代表とのコラボだったのだ。
2001年10月に発表された「キャラバン サッカー日本代表モデル」は、同年4月に日産がサッカー日本代表チームのサポーティングカンパニーとなったことがきっかけであり、日本サッカー協会に提供した車両のレプリカモデルとなっていた。

GXグレードがベースとなったこの車両は、当時のサッカー日本代表のユニフォームと同色のジャパンブルーのボディカラーと、サッカー日本代表のロゴステッカー、JFAシンボルマーク、アルミホイール、専用キーホルダーが装備されていた。
見た目では本物の代表チームが使用しているものと見分けが付かなかったため、当時、熱狂的なファンから追いかけられたりしなかったのかと心配になってしまう1台だった。