この記事をまとめると
■次のクルマを買う際の資金としてリセールを考えた買い方は重要だ■装備が充実した最上級グレードはリセールが期待できる
■同じ車種でもエンジンやミッション、ボディカラーでも差が出やすい
リセール重視のグレード選びとは
クルマを買うときからリセールのことを考えてクルマを選ぶなんて……という声があることも事実だが、手放すときに高く売れて嬉しくないという人はいないハズ。そこで今回は、車種はもちろんグレードでもリセールが変わることが大きいということを知ってもらい、売却時に有利になるグレードはなんなのかをお伝えしたい。
⚫︎グレードは最上級を狙え
購入したい車種が決まったあとで悩ましいのがグレード選び。
最近はグレード設定も簡素化が進んでおり、昔のようにややこしいグレード展開の車種は少なく、エントリーグレード、中間グレード、最上級グレードというようにわかりやすくなっている車種が多いが、リセールを考えて選ぶのであれば、最上級グレード一択となる。
というのも、近年では最上級グレードにのみ設定される装備も少なくなく、中間以下のグレードではそういった装備は、オプションでも選択できないケースも珍しくない。なので、中古車を購入しようとするユーザーも装備が充実しているグレードを求める人のほうが多いため、需要が高い上級グレードのほうがリセールも高くなるのだ。
車種によっては、グレード間の差額がリセールでグッと縮まる車種も珍しくないため、装備充実の満足度も考えれば決して高い買い物とはならないのである。
エンジンやボディカラー選びも無視できない要素
⚫︎パワートレインはどうする?
ひとつの車種に複数のパワートレインが存在する場合も悩ましいところ。たとえばガソリンモデルとハイブリッドモデルや、ガソリンモデルとディーゼルモデル、MTモデルとATモデルといったところだ。
このなかでガソリンモデルとハイブリッドモデルでいえば、ほとんどの車種の場合はハイブリッドモデルのほうがリセールは高くなる。しかし、一部輸出が絡む車種などはガソリンモデルのほうが需要が高くなるケースもあるため、ここは車種ごとの情報もチェックしておきたい。

ガソリンモデルとディーゼルモデルも同様で、ハイエースのような働くクルマであれば耐久性も高いディーゼルモデルのほうが人気となるが、マツダ車のような乗用モデルではトルクフルなディーゼルモデルの人気も高い一方で、静粛性の高いガソリンモデルも根強い人気があり難しいところ。ガソリンモデルとディーゼルモデルの価格差も大きいため、自身の使い方と予算に合わせて選ぶ形でここは問題ないだろう。

最後にトランスミッションの違いだが、スポーツモデルに限っていうなら圧倒的にMT車のほうがリセールは高くなる。またバンやトラックなどの働くクルマに関しても中古市場ではMT車が希少となるため、リセールは高くなる傾向がある。

一方、最近はほとんど存在しないが、実用車のMT車、たとえばワゴンRのMT車などは希少性が高いため、中古車市場に出てくると高値となるケースも耳にするが、そもそもの需要が高いワケではないので、必ず高くなるとは限らない点には注意したい。
⚫︎ボディカラーは無難に
グレードではないが、そのほかで悩ましいポイントといえばボディカラー。

なかには希少色ということで価値の上がるケースもあるが、このあたりは予測するのが非常に難しく、たとえばカタログの表紙を飾るようなイメージカラーであっても人気が出ずに改良のタイミングで消滅するケースも珍しくないので、印象的なカラーは諸刃の剣といえるのだ。