この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2025が大盛況のうちに閉幕■レイズのブースでは多種多様なホイールが展示されていた
■ひときわ異彩を放っていたのが「ボルクレーシング TE37GC」だ
本格オフローダーGクラスに装着!
2月7日(金)から9日(日)まで開催され、インテックス大阪が連日大盛況となった、西日本最大級のカスタムカーの祭典「第28回大阪オートメッセ2025」。
大手ホイールメーカーとして知られるレイズのブースには、スポーツカー向けの「ボルクレーシング」や「グラムライツ」、SUV向けの「A-LAP」や「チームデイトナ」、高級車向けの「ホムラ」や「ベルサス」、「VMF」(ベルサスモードフォージド)、さらにはOEM向けホイールなど、レイズのフルラインアップを4台のカスタムカーとともに一斉に披露した。
そのなかでもひときわ異彩を放っていたのが、メルセデスAMG G 63に試作品が装着されていた「ボルクレーシング TE37GC」だ。
サイズはなんと23インチ! しかも、レイズのスポーツカー向け鍛造アルミホイールの代名詞的存在として、長年にわたり多くのファンに愛され続けている「TE37」が、その対極に位置する本格オフローダーのGクラスに装着されていたのである。

同社広報担当によると、レイズの鍛造ホイールで23インチサイズを設定するのは初めてとのこと。「かつてスポーツカーを所有しTE37を装着していたオーナーが、現在はSUVを所有しており、そのSUVにも装着したいという市場の声があったため、それに応える」べく、「ボルクレーシング TE37GC」の開発を決定したのだとか。
1本あたりの耐荷重は900kg
そして、車重2tを超える重量級の本格オフローダーやSUV、BEV、また超高性能モデルに対応すべく、1本あたりの耐荷重を900kgに設定。さらに、レイズ独自の強度テスト基準「JWL+R」をクリアしている。
また、レイズが「A.S.T.」と呼ぶ、新たな表面処理技術を採用。従来よりも複雑な研磨および洗浄工程を経ることで、「A.S.T.クリスタルバフ」では、より平滑でくすみのない、まさしく文字どおりの「鏡面」を実現。オートメッセの会場内で実物を見ると、照明の反射が眩しいほどで、正面に立って写真を撮影しようとすれば自分自身が明瞭に映り込んでしまうという、カメラマン泣かせな仕上がりだった。

もう一つの「A.S.T.ブラッシュド」は、アルミ本来の素材のテイストをそのまま残したメタルフロー(鍛流線)がやや離れた所からでも肉眼でうかがえるほどの仕上がり、こちらはスーパースポーツカーにこそむしろ似合うように感じられた。
適合車種としては現時点で、メルセデス・ベンツGクラスのほか、GLS 400d、BMW X7、ポルシェ・カイエンS、ランボルギーニ・ウルス、アウディRS Q8、ベントレー・ベンテイガがリストアップされている。だがもちろん、「より幅広い車種に順次適合できるよう調整中」(広報担当)というので、期待して待ちたい。

過酷な道なき道を走り抜ける重量級本格オフローダーへの装着も想定し、性能も美観も最高レベルのものを追求したことがうかがえる「ボルクレーシング TE37GC」。