マフラーの処理がエグい！　ラゲッジ内はジャングルジム状態!!　パイプ祭りと化したジムニーに頭がバグりそう

この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2025にて大胆なカスタムのスズキ・ジムニーが展示された

■複雑な構造のマフラーや縦横無尽に張り巡らされたロールケージが異様な雰囲気を演出

■大阪の「カーショップYSR」が製作しほかのモデルでも幅広いカスタム技術をアピールした

大阪オートメッセ2025で発見したブッ飛びジムニー

2025年の2月7～9日に大阪港湾地域のインテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ2025」。記録的な大寒波に見舞われるなか、3日間の合計で19万人以上のカスタムカー好きが来場し、会場は熱気を伴う賑わいを見せていました。

ここでは、多くの出展車両のなかから、筆者がとても興味を惹かれた車両を紹介していきたいと思います。

そのうちの1台が、赤いラッピング塗装がほどこされ、ややローダウンされたジムニーです。そのジムニーの後ろにまわると、ちょっと驚きの光景が待ち構えていました。

このジムニーを前まわりから見ていくと、まずその妖しい風合いを感じさせるボディ塗装に目が行きます。これはラッピング塗装と呼ばれる手法によるもので、ランダムにつくられる陰影によって、鋼板に有機的な雰囲気が付加されます。

足まわりはオリジナルのショックユニットによってローダウンされ、かなりのリムの深さを見せるホイールには、235サイズのワイドなSタイヤが装着されて、ちょっと戦闘的な雰囲気にまとまっています。

カーショップYSRが製作したスズキ・ジムニーのフロントマスク

そして、この車両のハイライトは内装とリヤまわりでしょう。サイドを通って後ろにまわり込むと、ボディ下部に無数のマフラーがその出口を覗かせていて、ちょっと異様な雰囲気を醸し出しています。

まず、サイドステップ部に横向きに2本。こちらは水滴型の出口形状が特徴で、ハニカムメッシュが装着されています。ミラー越しに、パイプのカーブに合わせて細かく継がれた手の込んだ構成が見てとれます。

カーショップYSRが製作したスズキ・ジムニーのサイドマフラー

リヤバンパーの下には、左右それぞれ斜めに配置された2本の出口が突き出していて、独特の迫力を見せています。下部に設置された鏡を見ると、エンジンから来た1本から左右の2本に分岐して、さらに捻れながら2本に分岐しているのが見え、かなり複雑な構成で作られているのがわかります。

カーショップYSRが製作したスズキ・ジムニーのテールエンド

車内の造形も職人技が光る

さらに、リヤハッチから内部を見ると、またちょっと異様な光景がひろがっています。一見しただけではどこがどうなっているのかわからないくらい縦横無尽にパイプが横切っていて、見ているほうの頭がバグりそうです。

カーショップYSRが製作したスズキ・ジムニーのロールケージ

このロールケージはフロントまで繋がっていて、大胆に配されたサイドバーも迫力を添えています。助手席にはブランコに乗ったマスコットがいて、これもパイプでつくられていました。

これら室内のパーツはすべてマフラーと同じパイプを使って製作されているそうです。これらのパイプは、1本1本採寸して構成するのも大変だと思いますが、脱着できるように設計するのもかなり手間だったことでしょう。

カーショップYSRが製作したスズキ・ジムニーのインテリア

このジムニーを製作したのは、大阪の「カーショップYSR」です。国内外問わず、さまざまな車種の車高調キットのセットアップを始め、外観のドレスアップや、このジムニーのようなワンオフマフラーの製作などなどのカスタム全般、そして車検や一般整備など、トータルでのカーライフのサポートを行っているショップです。

カーショップYSRが製作したスズキ・ジムニーのフロントガラス

この大阪オートメッセでは、ジムニーのほかにも足まわりのセットアップをおこない、外装のドレスアップを施したトヨタ・ハリアーや、可愛らしい雰囲気のツートンカラーに仕上げられたローダウン仕様のトヨタ・シエンタを展示して、扱うジャンルの多彩さもアピールしていました。