この記事をまとめると
■2シーター車のデメリットは荷物の積載力の貧弱さだ■シートの背後やキャリアを設置すればある程度の大きさの荷物は積載できる
■オープンカーであれば多少の長物でも収納できるが2シーターには限界がある
シートや助手席を荷物置き場として利用するのが得策
リヤシートが存在しない2シーター。2シーターの宿命として、ラゲッジスペースも思いのほか容量が少ない。しかし、少ないお小遣いでやりくり上手な人がいるように、アイディア次第で2シーターでも何とかラゲッジスペースを稼ぎだすことも不可能ではありません。
⚫︎シートの背面のデッドスペースに荷物を押し込む
シートの後ろのデッドスペースは荷物を置く場所として真っ先に有効活用したいところです。これを機にシートポジションを見直し、正しいドライビングポジションに矯正することで、シートの位置もさらに前になってラゲッジスペースが増えるかも。ただし、小さなものはシートの下に潜り込んで取り出すのに苦労する可能性があるので注意が必要です。
⚫︎助手席の空間との仕切りを作る(天井まで荷室として使う)
助手席に人を乗せない場合、車内の半分が荷物置き場に早変わり。ちょっとした電化製品や家具くらいであれば、助手席に詰め込んでもどうにか収まるはずです。ただ、シートやフロアマットが汚れそうなモノを積む場合に備えて、新聞やエアキャップなど、養生できるものをトランクスペースなどに常備しておくといざというときに重宝します。

⚫︎100円ショップをフル活用し、デッドスペースに収まりそうなバッグやケースを置く
純正オプションでマジックテープを用いてカーペットなどに固定できる、ラゲッジバッグのようなアイテムが設定されているクルマもあります。デザインも凝っていて、内装の雰囲気にもマッチする魅力的なアイテムではありますが、いかんせん高価です。その予算を100円ショップにまわすことでデッドスペースに荷物を置くためのバックやカゴなど、かなりのアイテムを揃えることができます。

キャリアの増設もご検討あれ
⚫︎汎用のルーフボックスに荷物を入れる
最近、クルマのドレスアップ(ファッション)アイテムとしても注目されているルーフキャリア。ただこちらはどちらかというと、荷物を載せるというよりもオシャレアイテム……ではなく、箱形のルーフボックスであれば、荷物も積めてメーカーや製品によってはオシャレアイテムにもなります。ただし、フタがあってもルーフキャリアのなかには土埃が入るので注意が必要です。

⚫︎トランクの後ろにラックをつけたり、トランクキャリアを装着する
あくまでも違反にならない範囲で……ではありますが、トランクの後ろにラックやトランクキャリアを装着することで、新たな荷物の置き場所を確保できます。2シーターモデルだと、ヒッチメンバー&ヒッチキャリアを取り付けて走るのは斬新ですが、ナンバーが隠れてしまう場合はNGなど、車検をクリアできない可能性もあるので要注意です。

⚫︎上方向ならある程度の長物もOK!?
これは2シーター&オープンカーだけの究極奥義ではありますが、屋根を開け放つことで長物を入れることも不可能ではありません。事実、全国各地に点在するとある家具店の駐車場で、自宅で使うための絨毯を助手席に載せて走り去った3代目マツダ ロードスターに遭遇したことがあります。あのロードスター、無事に帰宅できたのでしょうか……。

⚫︎リヤシート付きのクルマに乗り替え
もはや身もフタもありませんが、リヤシート付きのクルマに乗り替えるのもやむなしという状況もありえます。事実、筆者も経験がありますが、2シーター車1台での生活は不便さを感じることがしばしばありました。このときは経済的に足車の増車が厳しく、悩みに悩んで手放しました。いま思い返しても辛い決断でした。

⚫︎まとめ:無理なものは無理なのよ。2シーターなんだから
リヤシートまたは2+2の「+2」が一切ない2シーターである以上、荷物を置くスペースが限られてしまうのは避けられません。大きな荷物を載せるときはレンタカーやカーシェアリングを利用する、送れるものは宅配サービスを利用する、いっそのことミニマリストに徹するなどさまざまな選択肢があるとはいえ、我慢を強いられることも事実。経済的にどうにかなり、さらに置き場所が確保できるなら……軽バンのような使い勝手のよいクルマが増車できると理想的です。