一度気になってしまうと耳から離れなくなってしまう……
クルマというのはさまざまな路面や環境下を走るものなので、音を消すのは無理だ。ただ、そのなかで心地いいものをできるだけ残し、不快なものを消すという努力がなされている。不快な音の代表格といえば、ビビリ音だろう。
1)内装の組み付け不良
昔から言われるビビリ音の原因は、内装を中心としたパーツの組み付けが多かった。要はキッチリと付いていなくて、すき間が空いているのでブレたり、擦れたりして異音が出るというのが理屈。
さすがに精度が上がった最近のクルマではほぼなくなったが、新車で出るのは生産時の組み付け不良の疑いもあるので、ディーラーに相談したほうがいい。脱着しての組み付け確認などの対策をしてくれるはずだ。また、構造的な原因の場合でもディーラーに持ち込むことで、メーカーに情報が上がり、根本的な対策がなされることもある。(写真はイメージ)
中古車の場合は、経年ですき間が大きくなってきて異音がする場合もあって、この場合は場所を特定してビビらないように固定したり、すき間にシートを入れたりして対策する。
2)ネジの締め忘れ
エンジンルームや内装などで、パーツを脱着したときにネジ類を完全に締め付けていないとビビリ音が出ることがある。この場合は細かくて小さなビビリというよりも、大きめでスピードに合わせて大きくなっていくのが特徴だ。原因を探っていくと、こんな小さなものであんな音が出ていたのかと驚くこともあって、クルマの音対策がいかに大変かもわかる。

ちょっとした改善で音が消える可能性も
3)後付けパーツの取り付け不良
プロの施工ではあまりないだろうが、ユーザー自らが取り付けた場合は、本体の固定や配線の処理などによっては、ビビリ音が出ることがある。固定すれば直るが、放置すると不快なだけでなく、配線が擦れてショートする可能性もゼロではなく、危険なこともあるので固定はしっかりと行ないたい。

4)車載している荷物など
積んでいる荷物から出ることも当然ある。積み方を変えるなど対策はしやすいので、不快なのを我慢せず、休憩がてら降りて積み直すといい。

このように音というのは小さくてもかなり不快なこともあるが、一方で特定しにくいこともあるのが特徴だ。自分でわからなかったら、同乗者に音源を探してもらうのもひとつの解決策だ。