タフさや逞しさを前面に押し出したデザイン!
ダイハツ工業は、すでに先行予約をスタートしている新型軽クロスオーバー「TAFT(タフト)」の商品概要を、プロトタイプ車のものではあるものの公開した。タント、ロッキーに続くDNGA第3弾として注目を集めているモデルだ。
なんといっても、まず注目したいのはスタイリングだろう。
リヤビューもテールランプを両端に配置することで、ワイド感を強調。15インチタイヤと本格オフロード車のようなフェンダーアーチが、SUVのような雰囲気を醸し出している。遊び心を持ったクルマに乗りたいと思っている人にピッタリだろう。

また、ディーラーオプションとして用意されているのがメッキパック。これはフロントグリルとリヤゲートに、骨太なメッキのフロントグリルとリヤガーニッシュが装着される。フロントグリルはTAFTの車名ロゴが入り、オフロード車のようなタフ感をさらに強調させることが可能だ。

ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mm。最低地上高は190mmとなる。気になるであろう、最大のライバルといえるスズキ・ハスラーと比較すると、全長と全幅は変わらないが全高は1680mmなのでタフトのほうが50mmほど低い。さらに、最低地上高はハスラーが180mmなので、10mmほど余裕があることになる。
小さいボディでもたくさんの荷物を載せられる
そして、レジャーや日常で大活躍できるよう、「バックパック スタイル」というコンセプトのもと開発されたインテリアとラゲッジルーム。丈夫かつ軽量で、動きやすさが特徴のバックパック(リュックサック)をイメージしているという。

まず目に飛び込んでくるのがスカイフィールトップと名付けられた大きなガラスルーフ。このような装備は上級グレードに標準もしくはオプションだったりするが、このタフトでは全グレードに標準装備となるという。ただのガラスルーフではなく、紫外線や赤外線を減らしてくれるスーパーUV&IRカット機能も備え、開閉式のシェードも備わる。夏の暑さなどを和らげてくれるので、女性も嬉しい装備といえるだろう。

シートは迷彩柄のような模様がデザインされており、アクティブな印象を与える。リヤシートはもちろん可倒式となり、片倒しで3名乗車+長物、後席倒しで2名乗車+大きな荷物搭載といった、シートアレンジも可能。後席のシートバックは汚れにくい加工が施されており、アウトドアを楽しんだ荷物をそのまま載せても安心だ。

また、ラゲッジスペースもアレンジ可能。フレキシブルボードを下げることで、後方視界を妨げることなくキャリーバッグなど背の高い物を載せることができる。

さらに、立て掛けモードとして、フレキシブルボードを立てかければさらに高さのあるものを搭載可能に。

そのほかの収納も充実している。太いタイプのペットボトルもOKなカップホルダー(前席/掘り込み式)や、ボックスティッシュも置ける助手席前の大型インパネトレイなど充実。

グローブボックスは上下2層式となっており、上段にはETCユニットやドライブレコーダー本体などを収納可能となっている。

また、ダイハツの軽自動車としては初となる電動パーキングブレーキも、なんと全車で標準装備となる。アクセルを踏み込めば自動で解除となるほか、シフトレンジをPにすると自動でパーキングブレーキが作動するなど、日常のドライブでおおいに役立ちそうだ。

もちろん、プラットフォームは最新のDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)となっている。ボディ着力点結合化やアンダーボディ骨格をスムースに結合。10年先を見据えた安全性、強度、NV(ノイズ・バイブレーション)性能を織り込んでいる。

搭載するパワーユニットは、ターボとNAの二本立て。現時点でスペックは公表されていないが、複数回点火(マルチスパーク)などを採用して燃焼効率を高めている。組み合わせるトランスミッションはCVT。
ボディカラーは、レイクブルー、フォレストカーキメタリック、サンドベージュメタリックの3色を新色として設定し、そのほか6色を加えた全9色展開となっている。イエローやレッドなもあり、アクティブ派にもピッタリなカラーラインアップだ。発売は2020年6月ごろを予定だ。
