話題の最新コンパクトカーにもMTが設定されている

今や、世界的にスポーツカーだとしても、2ペダルのクルマが主流になっている。しかし、そうした現状のなかでスポーツカーでもないのに3ペダルのMTモデルをラインアップしている、MT派にとっては大歓迎のクルマが存在する。かつての踏力が重く、扱いづらかったMTとは違い、今のMTは操作が軽く扱いやすいのも特徴だ。



国産車でいえば、トヨタ86やスバルBRZ、マツダ・ロードスター、日産フェアレディZ、ホンダ・シビックタイプR、ダイハツ・コペンのようなスポーツカーにMTが用意されているのは当然としても、意外なクルマにMTが揃っているのだから、楽しいではないか。ここでは、スポーツカーじゃないのにMTで乗れる、今では希少な国産車たちを紹介したい。



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まずは今、話題の最新コンパクトカー、トヨタ・ヤリスだ。なんと、ガソリン車のZ・G・Xの3グレードに、贅沢な6速MTを用意。決して廉価版用ということではなく、あくまでヤリスでスポーティーな走りを楽しみたい人向けの、より攻めた仕様となるところが面白い。直接的ライバルと言える「心地よさ」をテーマにした、今のところ全車CVTのフィット4(先代のフィット3にはRSグレードにMTがあった)は、同じセグメントの国産コンパクトカーでも、方向性が大きく異なることになる。



免許取得者は減ってもガンバる日本車! じつは多いスポーツカー以外の国産MTモデル



トヨタでは、カローラスポーツにも1.2リッターターボモデルに、MT、いやi-MTと呼ばれる、変速と発進をアシストしてくれる最新制御の6速MTがラインアップされている。つまり、クラッチのつなぎ、エンジン回転に神経質にならずにすむ先進のMTだ。控えめな!?  自動ブリッピング機能も備わり、MT初心者でも乗りやすい配慮がなされているのが新しさであり、大きな特徴だ。



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意外性という意味では、マツダ車だ。人馬一体感ある質の高い走りを追求するマツダだけに、旧デミオ、デザイナーズコンパクトと呼べる、現MAZDA2には特別仕様車を除く、ガソリン、クリーンディーゼル全グレードに6速MTをラインアップ!! している。



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また、MAZDA3ファストバックはガソリンエンジンの主要グレード、CX-3はクリーンディーゼルモデルの主要グレード、低全高のクロスオーバーSUVのCX-30もガソリンモデル全グレードに、CX-5は一部特別仕様車を除くクリーンディーゼルモデル全グレードに6速MTが用意されるのだ。

ズバリ、国産自動車メーカーの実用車でMT比率がもっとも高いのは、マツダである。それはマツダのクルマづくりが限りなく欧州車に近いことを意味しているといってもいいかもしれない。



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軽自動車や輸入車でもマニュアルを楽しめるモデルが存在!

その点では、スズキも似ているといえるだろう。本当はスポーツカーが欲しいけれど、ファミリーマンとして、家族のためにちゃんとしたリヤドア、後席があるクルマにせざるを得ない……そんなスポーティカーファンに贈る1台が、スイフトスポーツだ。6速MT車の走行性能は文句なしに欧州ホットハッチ的で、日本車から極めて遠いところに位置する上質でファンなコンパクトカーそのものだ。



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そのスケールダウン版!? と言ってもよさそうなアルトワークスにも5速AGS(2ペダルのマニュアルトランスミッション)とともに、主役と言える5速MTを用意している。本格SUV、クロスカントリーのジムニーシエラやジムニーにMTがあるのは当然としても、軽乗用車のワゴンRやアルトにも、ワゴンRの場合では非ハイブリッドのエントリーモデル限定ではあるものの、依然として、愛好家のために5速MTを用意しているのがスズキなのである(ダイハツの乗用軽自動車にMTはない/コペンを除く)。



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もっとも、今ではダイレクト感ある走りは、フォルクスワーゲンのDGSに代表される2ペダルのMTでも安楽に楽しめるし、MTだとACC(アダプティブクルーズコントロール)の渋滞追従ができないなど、頭に入れておくべき点があるのも事実ではある。



ところで、ボクが免許を取得した40年以上前は、教習所のクルマはMTしかなかったし、最初の愛車のいすゞ117クーペ、初めて手に入れた輸入車のゴルフ2、そしてその後のミニやマセラティ・ビターボもMTで乗った。自身としてはマセラティが最後のMTとなり、個人的にはもはやスポーツカーであっても3ペダルのMTで乗ることはないだろうが、愛車歴のなかでMTの楽しさは十二分に味わせてもらったと思っている。若い世代で、これから愛車歴を重ねていく人は生涯のうち、せめて1台ぐらいはMTで乗ってほしいと思う。



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