雨の日や高速走行時に換気したいときに役立つ
今でもなくなってはいないけど、減っているのは確かなのがドアバイザー。ディーラーオプションで装着する、ドアのウインドウ部分に付ける透明な樹脂製のカバーだ。減ってきているのは、全体のデザインに影響を与えることもあるのと、大きい要因となったのは喫煙率の低下だろう。
1)換気がラク
タバコの煙は車内から車外へという流れだが、少し換気をしたいときにも有効。経験したことがあるだろうが、とくに高速道路では付いていないと開けた瞬間にゴーともの凄い勢いで風が入ってくる。ドアバイザーをつけていればワンクッション、経路が複雑になるので、直接風が吹き込まなくなる。
2)雨を防げる
高速走行時でなくても、窓を少し開けたいことはある。雨の日だと雨が吹き込んでくるので断念することも多いが、ドアバイザーが付いていれば少しだけなら開けることができる。
防犯防止やサンバイザーなどの使い方もできる
3)防犯でも効果あり
毎年猛暑が続くと、駐車しているときに窓を少し開けておくことがある。大きく開けるのは怖いが少しなら大丈夫と思っているかもしれないが、プロにかかれば少し開いているというのは大きなメリット。ドアバイザーを付けていれば直接手を突っ込めないので、ドアロック解除などの難易度は上がる。

4)日が遮れる
幅が狭いので効果は薄いが、サンバイザー的な効果も期待できる。その昔はクロカンやミニバン用だと、ドアミラーまでカバーするような巨大なものもあった。さすがに当時からやりすぎ感は強かったが。

5)デザインも悪くない
すべてのクルマにベストマッチ、とはさすがにならないが、ミニバンやコンパクトカーだと、むしろ付いているほうがデザイン的によく見える車種もあるように思う。
以上、整理してみると、意外にメリットはあるし、実際に使ってみるとありがたいのは確かだ。ただ、洗車のときに邪魔だったり、視界を遮ったり、風切り音の原因になるなど、デメリットも多い。透明樹脂なので、使っているうちにキズが付いて貧相な感じになることもある。

家族で使うなら重宝するだろうが、スポーツカーなら見た目が悪いなど、クルマの用途やタイプなどでメリットの享受度合いは違うので、それぞれのオーナーの判断で付ければいいだろう。予想以上のメリットはあるということは事実だ。