マツダは「色も造形の一部」と考える
自動車メーカーは、それぞれ自社を象徴するイメージカラーを持っているケースが少なくない。
国産車でいえば、マツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック」。マツダの初の量産型乗用車であるマツダR360から赤のボディカラーを採用し、初代ファミリアやFFファミリア(5代目)、コスモ(2代目)、ユーノスロードスター、RX-8やMPV(2代目)なども、初期のイメージカラーは赤で、3代目アテンザ以降は、マツダ2、マツダ3、マツダ6、CX-3、CX-30、CX-5、CX-8とすべてソウルレッドがイメージカラー。
またスバルの「WRブルー」も有名。WRCに参戦していた、スバルのワークスチームが初代レガシィの頃から、ブルーがベースの「555カラー」で走っていて、市販車にも、2代目インプレッサから「WRブルー」という名称のボディカラーがラインアップされ、WRXからサンバーまで、スバルのイメージカラーとして定着している。
しかし、ルーツをたどると、もともとはスバルのエンブレム、「六連星(むつらぼし)」のベースがブルー。スバルとは、六連星とも呼ばれるおうし座の中にあるプレアデス星団のことで、夜空に輝く六つの星を表したエンブレムの、夜空の部分をブルーで表現しており、ここからスバルのコーポレートカラーは、ブルーになったといわれている。
イメージとコーポレートカラーが異なるメーカーも!
海外のメーカーでは、1960年代までメジャーだった、FIA指定のナショナルカラーがイメージカラーになっているメーカーが多い。
もっとも有名なのは、フェラーリの赤(ロッソ スクーデリア、ロッソ コルサ、ロッソ ムジェロ)。ただし、フェラーリ社のコーポレートカラーは、跳ね馬のエンブレムの黄色だったりする。赤はイタリアのナショナルカラーなので、アルファロメオなども赤のイメージが強い。
イギリスのナショナルカラーは、やや暗めの緑で、ブリティッシュ・グリーンと呼ばれている。ロータスやベントレー、モーガンなどのこのイメージ。2000年~2004年にF1に参戦していたジャガーのマシンも、この伝統的なブリティッシュ・グリーンだった。
ドイツはシルバー。メルセデスの「シルバーアロー」が有名だが、ポルシェやアウディなどもシルバーを好む。
フランスはフレンチブルー。F1でもリジェやプロストが、フレンチブルーのマシンを走らせていたが、ルノーはルノー公団の頃からのコーポレーションカラーである、マスタードイエローをワークスカーにペイントしているので、黄色=ルノーのイメージが定着している。
その他、アメリカが青字に白のストライプ、オランダがオレンジ(車体ではないが、マックス・フェルスタッペンの応援団のカラー)、ベルギーが黄色で、南アフリカがゴールド。ラグビーのオールブラックスで有名なニュージーランドは、ナショナルカラーも黒。日本は、ホンダの第一期F1参戦時に、「アイボリーホワイト+赤の丸」をナショナルカラーとして登録。
この1960年代のホンダF1、とくにF1で初優勝したRA272を彷彿させる色として、タイプRシリーズに「チャンピオンシップホワイト」を用意。いまではこの「チャンピオンシップホワイト」が、ホンダ車のイメージカラーのようになっている。
あとは、日産のトリコロールカラー(赤、白、青)、三菱のラリアート ワークスの赤とシルバー、スズキの黄色といったところだろうか。
トヨタはF1時代の赤と白の組み合わせがコーポレートカラーだが、やはり単色でないと、市販車のイメージカラーとしては定着しづらいようだ。
全体的にモータースポーツ由来のカラーが多いが、イメージカラーは文字通り、会社のカラーを表すもの。自動車会社だけでなく、ファンも一緒に大事にしていきたい伝統のひとつといえるだろう。

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