この記事をまとめると
■細かいルートを走る路線ドライバーは気を遣うことが多い■周りのクルマの行動に迷惑を被ることもある
■この記事では6つの事例を挙げて解説する
経験者が語るバス運転手の苦労
バスは我々の生活に欠かせない存在で、日々お世話になっている人も多いだろう。ひと口にバスと言っても、観光バスや高速バス、街中などの一般道を決まったルートで走る路線バスなど、種類はいくつかある。なかでも路線バスは細かなルートを走るだけに、少々特殊というか、気を遣うところも多そうだ。
1)バス停付近に駐車
バス停の前後10m以内は、例外はあるものの基本的に駐停車禁止。それでも止めるクルマは結構いて、全長が長いバスでは寄せきれず、斜めに停止してしまい、リヤが走行車線に出てしまうことも。乗り降りがしにくくなるだけでなく、危険なのでやめてほしいとのこと。
2)発車時に入れてくれない
バスはサイズが大きいし、なかなかスピードが出ない乗り物だ。停留所から本線に出るとき、流れが早い場合は切れ目がくるまで待つが、問題は渋滞や信号などでゆっくりと動いているとき、さっとは入れないので、窓から手を出して合図していれてもらうおうとしても無視されることがある。また完全に止まっていて、動き出したタイミングでも入れてくれないのは、かなりつらいという。

3)突然の割り込み
これはバスに限らずだが、大型車は急には止まれない。これを知ってか知らずか、突然割り込んでくる一般車はけっこういる。さらにバスは乗客を保護する義務があるので、急ブレーキをかけて衝撃を与えるのもダメ。つまり急ブレーキはよほどのことがないとかけられず、かなりのジレンマになる。

ウインカーを出していても追い越されてしまうことも
4)なにも考えずに追い越し
停留所が歩道側に食い込んでいないタイプで、車道上に停車する場合、よくあるのが後続車の追い越し。黄色線、白の実線をまたがなければ追い越しはできて、徐行しながら追い越すことができる。これは一般車だけが悪いのではないが、降りた人がそのままバスの前方から道路を横切る可能性があって、徐行していないと事故につながることもある。実際も焦るからか、けっこうなスピードで抜いていくクルマがほとんどで、見ているとヒヤリとすることも多いとのこと。

5)右ウインカーを出しても抜いてくる
停留所でもうひとつ。発車時は右ウインカーを出して合図をするのだが、この時点で追い越しをやめないとダメ。それでもどんどんと抜いてくるのは、タイミングを見極めるストレスなどがあって、やめてほしい行為だ。

6)停止線からはみ出して停止
狭い交差点をバスが左折するとき、停止線よりはみ出て止まっているクルマがいると、曲がれないこともある。バス路線ではかなり手間に停止線を引いて対策しているところもあるが、それなのに出ているということは曲がれないことになる。

停止線より出てしまうのは、前のクルマが意外に進まないで止まってしまうというのもあるので、一概に非難はできないことではある。ただし、つっかえそうなのに、ズレてもくれないクルマには困るという。ちょっと左にずれてくれるだけでもいいのに……と思っても、スマホをいじっていたり、ボッとしているドライバーを見ると、なんだかなぁ、と思うこともあるという。