この記事をまとめると
■砂浜は基本的にクルマで走ってはいけない



■千里浜なぎさドライブウェイは日本で唯一クルマで走れる砂浜



■首都圏には進入できる砂地の駐車場などもあるが、表示などをよく確認すべき



石川県に日本で唯一クルマで砂浜を走れるドライブウェイがある

先月(2021年9月19日)、沖縄県宜野座村松田の海岸で、レンタカーのオープンカーが干潟に進入して動けなくなり、けん引を試みるもボンネット付近から発火、火花を散らして爆発、炎上するというニュースがあった。



また、宮古島でも2018年7月にレンタカーで砂浜に入り込み、スタック……。そのままクルマを乗り捨てて、レンタカー会社に連絡も入れず、翌日の台風でクルマを廃車にするという事件も!



これらの例は少々極端かもしれないが、そもそも海の砂浜などは、車両進入禁止のところが多い。



石川県羽咋市の「千里浜なぎさドライブウェイ」は、「日本で唯一、クルマで砂浜を走れるドライブウェイ」(約8km)として知られているが、逆にいえば、その他の砂浜は、基本的にクルマで走ってはいけないということだ。



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首都圏でいえば、茨城県の南端の波崎海岸や、千葉県の犬吠埼灯台(銚子市)に隣接する君ヶ浜海岸の駐車場(砂浜ではなく砂地の駐車場)、同じく千葉県の九十九里の飯岡海水浴場などは、クルマで進入できる砂浜になっているが、進入できるというだけで、スタックするリスクはたっぷりある。4WDやSUVであってもスタックする例はあるので、砂浜に入るのはあくまでも自己責任で。



条例によって罰せられることも

また、SUVブームで勝手に砂浜に入り、環境破壊や動植物の生態系に悪影響を与え、社会問題になっているところもある。



浜辺などに入るときは、「進入禁止」の看板などがないかよく確認してから入ること。



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その他、河川敷や港湾なども関係者や許可を得たクルマ以外、進入禁止になっているところが多く、砂浜を含め、こうした場所は基本的にクルマの進入は不可だと思っていた方がいい。



なお、車両の乗り入れが禁止されているエリアに進入すると、ペナルティが科せられることがある。



千葉県の九十九里浜の場合、海浜部約60kmが県立九十九里自然公園の特別地域に指定されていて、一部を除き車両乗入が厳しく規制されている。



違反者は県立自然公園条例により6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金に処されることになっているので、気軽な気持ちで立ち入ったり、他のクルマもいるからと進入したりしないこと。



どうしても走ってみたい場合は管理者に確認するなど、よく下調べをし、なおかつスタック対策などを万全にしたうえで楽しむようにしよう。

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