スバル車のSUVラインアップのなかでもっともコンパクトなモデル

XVはスバルのクロスオーバーSUV。スバル車のなかではもっともコンパクトなSUVモデルだ。この記事ではXVの基本情報をおさらいしてみたい。



スバルXVとは?

XVは元々インプレッサの派生車だ。2010年に3代目インプレッサの派生モデル、「インプレッサXV」として登場。2代目よりXVとして独立した車種となった。3代目が現行型となる。



車名は「Crossover(X-over)Vehicle」の頭文字をとって名づけられた。



初代(2010年~2012年)

2010年6月、3代目インプレッサの一部改良とともに「インプレッサXV」が発売となった。インプレッサの5ドアハッチバックがベース。日本向けには1.5リッターNAエンジンと2リッターNAエンジンをラインアップした。ボディサイズは全長4430mm×全幅1770mm×全高1520mm。駆動方式はFFとAWD、トランスミッションは5速MTとスポーツシフトE-4速ATを用意。



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2代目(2012年~2017年)

販売終了から約7カ月後となる2012年9月にフルモデルチェンジを発表。同年10月に発売を開始した。インプレッサから独立し、車名は「SUBARU XV」に改められた。2リッターNAエンジンを搭載し、2013年にはハイブリッドモデルを追加。ボディサイズは全長4450mm×全幅1780mm×全高1550mm。

SUVらしさを演出するために最低地上高を200mmとしながら、全高は多くの機械式駐車場に収まる高さに抑えられている(ルーフレール非装着車の場合)。駆動方式はAWD、トランスミッションはCVTとなった。また運転支援システム「EyeSight(ver.2)」を搭載。



雪道でこそ生きる! スバルXVの歴史とレヴォーグとの比較



3代目(2017年~)

2017年5月に発売となった3代目が現行型となる。エンジンは2リッターNAに加え、1.6リッター NAを追加。また2018年にハイブリッドモデルe-BOXERがラインアップに加わった。現在はガソリンモデルが1.6リッター、ハイブリッドモデルが2リッターというグレード形態となっている。ボディサイズは全長4485mm×全幅1800mm×全高1550mmに拡大されたものの、全高は多くの機械式駐車場に収まる数値を維持(ルーフレール非装着車の場合)。駆動方式はAWD、トランスミッションはリニアトロニックだ。



雪道でこそ生きる! スバルXVの歴史とレヴォーグとの比較



なお現行型の詳しいスペックは次の項目にて解説する。



現行型の詳細スペックをおさらい

グレード形態



1.6i EyeSight(220万円)
1.6i-L EyeSight(233万2000円)
2.0e-L EyeSight(265万1000円)
2.0e-S EyeSight(287万1000円)
Advance(292万6000円)



全長×全幅×全高(mm)



4485×1800×1550



室内長×室内幅×室内高(mm)



2085×1520 ×1200



ホイールベース(mm)



2670



トレッド 前/後(mm)



1555/1565



最低地上高(mm)



200



車両重量(kg)



1410-1550



車両総重量(kg)



1685-1825



最小回転半径(m)



5.4



燃費



・ガソリンモデル



WLTCモード総合13.3km/L
市街地モード9.6km/L
郊外モード13.9km/L
高速道路15.4km/L



・ハイブリッドモデル



WLTCモード総合15.0km/L
市街地モード11.5km/L
郊外モード15.5km/L
高速道路16.8km/L



パワーユニット



・1.6リッターDOHC



最高出力[kW(PS)/rpm]



85(115)/6200



最大トルク[N・m(kgf・m)/rpm]



148(15.1)/3600



・2.0リッターDOHC 直噴+モーター(e-BOXER)



最高出力[kW(PS)/rpm]



107(145)/6000



最大トルク[N・m(kgf・m)/rpm]



188(19.2)/4000



モーター最高出力[kW(PS)]



10(13.6)



モーター最大トルク[N・m(kgf・m)]



65(6.6)



トランスミッション



リニアトロニック(1.6i EyeSight以外マニュアルモード付)



特徴1 e-BOXERの選択が可能

水平対向エンジンと電動技術を組み合わせたパワーユニット「e-BOXER」。優れた重量バランスと低重心による安定感とともに、アクセルをひと踏みした瞬間からスムーズに加速する軽快な走りを実現。新感覚の走りの愉しさと運転のしやすさが実感できる。



雪道でこそ生きる! スバルXVの歴史とレヴォーグとの比較



特徴2 アイサイトVer.3を全車に標準装備

XVは運転支援システム、アイサイトVer.3を全車に標準装備。ブレーキ制御で衝突回避をサポートする「プリクラッシュブレーキ」や、高速走行時のアクセル・ブレーキ・ステアリング操作を支援し、運転負荷を大幅に軽減する「ツーリングアシスト」などの機能が搭載される。



雪道でこそ生きる! スバルXVの歴史とレヴォーグとの比較



特徴3 スバルグローバルプラットフォーム(SGP)を採用

現行型より、スバルグローバルプラットフォームを採用。ステアリング操作に対する迅速かつ正確な反応により、SUVであることを感じさせない走りと安定感を実現している。路面状況を問わず乗り心地が良いのに加え、不快な振動や騒音が少ないのも特徴。また修正舵が減るため、疲れや酔いの軽減も期待できる。



雪道でこそ生きる! スバルXVの歴史とレヴォーグとの比較



特徴4 エクステリア

SUBARUの新しいデザインフィロソフィー〈Dynamic × Solid〉に基づいたエクステリアを採用。個性的でありながら都会にも馴染む洗練されたルックスを有している。



雪道でこそ生きる! スバルXVの歴史とレヴォーグとの比較



特徴5 インテリア

乗る人の気分をアクティブに盛り上げるインテリアも魅力的。スポーツウェアのような機能性とデザイン性を備えたシートが採用されている。



雪道でこそ生きる! スバルXVの歴史とレヴォーグとの比較



■他車種との比較や試乗レビューなど

雪道での乗りやすさ

XVはスバルが長年培ってきたAWDや水平対向エンジンの性能に加え、ヒルディセントコントロール付「X-MODE」などの機能も搭載。悪路走破性や雪道での運転のしやすさが評価されることも多い。WEB CARTOPにも以下の記事を掲載している。



【試乗】SUBARUイチのおしゃれ番長XV! 雪道での「頼れる感」も圧倒的
(https://www.webcartop.jp/2021/02/665417/0/)



雪道でこそ生きる! スバルXVの歴史とレヴォーグとの比較



レヴォーグとの比較

クロスオーバーSUVのXVと、ツーリングワゴンのレヴォーグ。ボディタイプは異なるものの、アウトドア好きからの支持や長距離ドライブを好む人が多いためか、この2台を検討する人も少なくないようだ。そこで、この2台を3つのポイントで比べてみた。



雪道でこそ生きる! スバルXVの歴史とレヴォーグとの比較



1)パワーユニット

XVは1.6リッターガソリンエンジン、2リッターハイブリッドエンジンをラインアップ。対してレヴォーグは1.8リッターガソリンターボエンジンのみの設定。最高出力177馬力、最大トルク300N・mを発揮する。



ガソリンターボの力強さを味わえるのはレヴォーグ。e-BOXERの走りや燃費を求めるのであればXVとなる。



2)価格

それぞれの車両本体価格(込)は以下。



XV
220万円~292万6000円



レヴォーグ
310万2000円~409万2000円



XVの方が手頃な価格で手に入れることが可能。レヴォーグには上級グレード「STI Sport」が用意されている。



3)ボディサイズ

それぞれの全長×全幅×全高(mm)は以下。



XV
4485×1800×1550



レヴォーグ
4755×1795×1500



車幅が狭いことから、XVが運転しやすいと感じる人もいるだろう。車高はレヴォーグの方か低いため、より安定感ある走りを実現。また駐車場に制限がある場合はメリットとなる。



■記事まとめ

スバル車ならではの走破性や、スタイリッシュな見た目が魅力的なXV。クロスオーバーSUVの購入を検討する際はぜひ視野に入れてみてほしい。

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