この記事をまとめると
■夜間や交通量の少ない交差点では赤色点滅と黄色点滅の信号機が運用される場合がある



■赤色点滅では一時停止が、黄色点滅では他の交通に注意して進行することが求められる



■いずれも歩行者が優先であり、違反した場合は反則金の対象になる



赤色と黄色の点滅信号では対処方法が異なる

夜間に通る人やクルマが少ない交差点などには、赤色や黄色の点滅信号となる場合がある。日中は、通常の3色の信号機で機能していても、夜10時ごろを境に点滅式となり、明け方5時ごろにはもとの3色での機能へ戻る。これは交通の流れを考えた対応だ。



そして、赤色点滅と黄色点滅での対処の仕方が異なる。



赤色の点滅は、一時停止を求める。したがって、きちんと停止し、安全確認をしたうえで通過するなり右左折する必要がある。



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黄色の点滅は、一時停止は求められていない。しかし夜間に十分に安全を確認するには、徐行だけでは足りない場面もあるだろう。



交通量が少ないからって適当に通行しているクルマだらけ! 忘れがちな「赤・黄色点滅信号」の意味



たとえば、違反行為ではあるが、無灯火の自転車が存在しているのは現実的であり、それを見逃して接触などすれば事故につながりかねない。



歩行者も、黒づくめな服装をしている人はけっこう多い。無灯火の自転車も、黒い服装の歩行者も、傍から発見されやすいかどうかをあまり考えないからだ。



いずれの場合でも横断歩道では歩行者が優先される

点滅信号には十分な安全確認が不可欠だ。そして、定められた走り方をしなければ、信号無視の違反に問われ、罰則として減点と反則金の対象になる。点滅信号無視は2点の減点で、反則金は7000円だ。



交通量が少ないからって適当に通行しているクルマだらけ! 忘れがちな「赤・黄色点滅信号」の意味



赤色や黄色の点滅信号は、必ずしも夜間の対応だけではない。

たとえば首都高速道路の天現寺インターチェンジの一般道への出口は、赤信号と点滅式の切り替えで、青信号にはならない。首都高速道路の高架の支柱によって歩道の通行を確認しにくく、注意を促すためと考えられる。一時停止をしても安全確認しにくく、不安な気持ちにさせられる交差点だ。ほかにも、首都高速道路の飯田橋インターチェンジ出口も、夜間は点滅式に替わる。



赤色や黄色の点滅信号について、クルマだけの話をしてきたが、歩行者が道路を横断しようとしていれば、歩行者が優先されるのはいうまでもない。



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信号のない横断歩道でも、歩行者が立っていれば、クルマは停止し、歩行者を先に横断させるのが基本だ。



どのような状況でも、歩行者が優先という原則を忘れてはならない。

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