この記事をまとめると
■ワイパーを動かしたときにビリビリとビビリ音を発することがある■ビビリ音は気になるし拭きムラもできて運転するのに悪影響が出るのでその対処法を紹介
■早めのメンテ、早めの交換でワイパーのビビリ音の発生を抑えたい
ワイパーのビビリ音の発生を抑える方法は?
日本の年間降水日数は、全国平均で120日といわれている。つまり、1年の3分の1は雨が降るということ。
それだけにワイパーの出番も多いわけだが、ワイパーを作動させたとき、ゴムが滑らかに動かず、小刻みに震えるように動いて、ビビリ音を発するときがある。
このようなワイパーのビビリ音が出てきたらどうすればいいのか。
1)ワイパーのゴムをウエスで拭く
最初に疑うのは、ワイパーゴムの汚れ。濡らしたぞうきんでワイパーのゴムを2~3回拭くだけで、ビビリ音が解消することもあるので、まずはワイパーゴムのクリーニングを試してみる。
このとき、ワイパーゴムの表面をよく観察し、ゴムが切れかかっていたり、クラックが入っていないかチェックしよう。ゴムが痛んでいるようなら迷わず交換。
とくに問題がなくても、ゴム製品は時間の経過で硬化してくるので、半年~1年ほど使ったワイパーゴムなら交換したほうが安心。ゴムだけの交換なら左右2本でも1000~1500円程度だ。
2)ガラスクリーナーでガラスを拭く
ガラスの表面に付着した花粉や油膜、鳥の糞、そして撥水剤のムラなどがビビリ音の原因になっていることも多いので、シリコンの入っていないクルマ用のガラスクリーナー(油膜とり)などで、ガラスの表面をきれいに拭き上げてみよう。

3)ワイパーブレードを一度外してつけ直す
何らかの理由でワイパーゴムのポジションがベストではない可能性もあるので、一度ワイパーブレードをワイパーアームから取り外し、もう一度つけ直してみる。

左右同じサイズなら、左右のブレードを入れ替えてみるのもひとつの手だ。
ビビリ音が出たら早めのメンテや交換を!
4)ワイパーブレードを交換
上記の3つを試してみてもビビリ音が解消しない場合は、ワイパーブレードごと新品に交換。ネット通販で買えば1本800円ぐらいで買えるので、ビビリ音が出たらサクッと交換するのが本当はベスト。送料が別にかかるので、何本かまとめ買いしておくのもおすすめ。毎年梅雨入り前には交換してもいいぐらいだ(ワイパーブレードの交換は1年が目安)。

もちろんカー用品店で購入し、交換作業を頼むのもアリ。ワイパーブレードの交換は工具も不要でほとんど時間もかからない。かなり簡単な交換作業なので、自分でやり方を覚えてしまおう。
5)撥水コーティング用のワイパーに交換
ガラスに塗布する撥水剤とワイパーのゴムの相性が悪くてもビビリ音が出やすくなる。撥水剤を油膜とりクリーナーなどで一度きれいに落とすとビビリ音が出なくなることも多い。
「しかし、撥水コートは便利。今後も使いたい」という人は、グラファイトゴムのワイパーや撥水加工用のワイパーに交換するといい。撥水コートのムラもビビリ音の原因になるので、定期的に撥水剤をコーティングし直すことも忘れずに。

6)ワイパーピボットの交換
1990年代のクルマだったりすると、ワイパーアームの付け根、ワイパーピボット部が摩耗してワイパーの抑えが不足してくることも! ワイパーアームの付け根を触ってみて、ガタが大きいようならワイパーピボットとリンクを交換する。

その他、ワイパーゴムに塗る「ワイパー ビビリ止め」といった製品も売られているが、800円前後するはずなので、コスパを考えると古いワイパーに「ビビリ止め」を塗るより、新品のワイパーに交換するのがベター。

「ビビリ音なんて我慢できれば我慢できる」と問題を先送りせずに、早めのメンテ、早めの交換で気分一新。クリーンな視界で安全運転を心がけよう。