この記事をまとめると
■クセの強さが光って歴史に残ったクルマを紹介



■個性的なクルマを選ぶ人はユーザーもまた個性的な傾向がある



■EV化がより本格的になると、「クルマ好き=変人」となる日が来るかもしれない



個性的すぎるクルマを選ぶ人の正体とは

女の子をクルマで迎えに行ったところ、軍用装甲車だったために帰られてしまったというツイートがありました。リツイート含め、じつに楽しく読ませていただき「なるほど、クルマの世界にも多様化の波は押し寄せている」と痛感した次第です。



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とはいえ、世の中そう易々と変わるものでもないようで「変わったご趣味で」とか「なんでそれ選んだ?」などと反応されてしまうクルマも少なくありません。



よく言えば個性的、平たく言うと「変わってる」と指さされるクルマ。得てして、メーカーの企画倒れに終わってしまい、中古車市場でもレアな存在に成り下がってしまうもの。もっとも、あくまで編集部や筆者の“企画目線”なので、多様性を受け容れる「器がちっせー」とか「センスねーな」といった誹りは見当違いですからね。



で、企画倒れが少ないようでわりと多いのが天下のトヨタ。



たとえば、マークXジオなんてのがありましたよね。オデッセイの市場を狙ったものか、全高を乗用車なみに抑えつつ、サードシートを備えたマルチパーパス・ヴィークル。3.5リッターV6エンジンまでおごられ、クラウン並みに乗り心地が良いと、ハードは高評価を受けていたものです。



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が、ご覧のとおり「ずんぐりむっくり感」がぬぐい切れないデザインですから、やっぱり普通の人がオデッセイに流れるのも無理はなかったのかもしれません。



それでも、ジオを選んだのだとしたら、あえて言いましょう「親兄弟、親戚にトヨタの人でもいたの?」と。



あと、希代の人気大衆セダン「ビスタ」を切った貼ったでステーションワゴン化した「アルデオ」なんてのもありました。そうまでしてワゴンが欲しいユーザーはさすがに少なく、筆者の友人で乗っているヤツがいて、選んだ理由を聞いたら「事故車でもないのに異様に安かったから」だと。



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一方「中が広くて快適だよ」とも。



SUVがこれほどのさばる前の時代ですから、今ならもう少しウケていたのかもしれませんね。



個性的なクルマには個性的な人が寄ってくる

SUVといえば、日産スカイラインもUS向けにSUV化されてましたね。



かの地ではインフィニティ・ブランドでしたが、国内ではクロスオーバーの名前でリリースされていました。今でこそ、911をハイランダーにするなどSUVカスタムは流行っていますが、2009年に発売されたころは「ちょっとした違和感」が漂ったものです。それでも手を出した方はそれなりにいたようですから「個性的な変人」まではいかず、ちょっぴり浮いてる人って感じですかね。



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常々、光岡自動車がリリースする数々のクルマに手を出すユーザーってどんなキャラなんだろ? と思ってやまない筆者ですが、この「カサブランカ」に手を出した方にも「???」です。



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スバル・インプレッサのフロントデザインを「レトロ調」とやらに改変し、ホイールやバッヂといったいわゆるコスメティックチューンを施したモデル。ノーマル車両よりいくばくか値段も高いわけですよ。「俺様のインプレッサ、ほかとはちょっと違うんだぜ」てな顕示欲なのか、「駐車場でインプレッサがたくさん止まっていても、これならひと目で見つかるもん」といった心配性からなのか、なかなか判じ難い。



個性や所有欲を満足させたいという気持ちも、過ぎれば「なに考えてんだか」と指さされる始末も避けられない気がします。



ルノー・カングーは「商用車チック」なミニマル性がウケているのだと思いますが、さすがフランス人はやることが粋ですよね! カングー・ビボップは車体を短くカットして、2ドア化しただけじゃ物足りなく、リヤのルーフ開けちゃうってダイナミックさ。



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なかなか日本人では思いつかない発想ですが、これ乗っちゃおうって発想も日本人離れしているといっても過言ではないでしょう。リヴィエラあたりじゃ、洒落たビーチカーくらいの扱いでしょうが、国内では「なにあれ? 後ろどーなってんの」と好奇の目で見られること必至。



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むしろ、そこ狙ってるとしたら個性的というより「あざとい」わけで、いずれにしてもクルマ好きからみたら微妙なチョイスと言わざるを得ませんよね。



もっとも、クルマ好きなんて人種こそ、今となっては変人扱いされているのかもしれません。二酸化炭素まき散らかして、自動運転には真っ向から反対、「EV? なにそれエロいの?」などとほざいている人種です。



ひと様を「個性的」やら「変人」扱いをするのは天に唾するのと等しく、くれぐれも慎重になさってくださいませ。

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