この記事をまとめると
■ペットの毛や臭いが下取り査定時にはどう評価されるかを査定士に確認した■毛や臭いが目立つクルマはそれだけで減点対象となる
■車内の臭いが気になるときは芳香剤などの匂いでごまかすのではなくこまめな清掃が有効
臭いに敏感な人が増えており査定も厳しめ
家族の一員であるペットを愛車に乗せてお出かけする人も多いはず。そこで気になるのがペットの毛や臭いが売却時の査定で減点となるか否かという点。中古車を買うときに毛や臭いが気になる人も多いので、査定に大きく関わってきそうなポイントと言える。
中古車は業者のオークション会場で11段階の評価が与えられ、この評価を基に各業者が入札価格を決め落札されていく。そのため、この評価点が中古車の価格を大きく左右するのだ。評価点は事故歴の有無や内外装の評価によって決められるが、内装、外装ともに評価はA~Eの5段階で評価される。
内装の状態は傷みや汚れがないほど高評価で、使用感や複数の傷みが出てくると評価が下がってきてしまう。気になるのがこの使用感というポイント。何となくイメージはできるが、具体的に説明となると難しい。そして今回のメインテーマであるペット関係の内装ダメージは使用感に含まれるのであろうか。
単刀直入に言ってしまうとペットによる車内の使用感は査定ではマイナスとなる。内装はA~Eの5段階で評価されると述べたが、毛が目立つとそれだけでC評価、臭いが目立つとD評価となる。

近年は臭いを気にするユーザーが増えているそうなので、各中古車業者も内装の毛や臭いには敏感になっているとのこと。ここ10年くらいでペットの毛や臭いに関しては減点になる傾向が強くなってきている。
ペットと内装に気遣いできるアイテムを有効活用しよう
車内の臭いというとタバコも気になる人が多いことだろう。タバコの臭いもペットと同じく減点対象となる。臭いだけではなく天井がヤニで黄ばんでいても減点対象となる。

では「臭いの対策をしていれば大丈夫!」と思い車内に芳香剤を導入する人もいるかもしれない。しかし、これが落とし穴だ。臭いは混ざってしまうと取れにくくなってしまい、余計に厄介な存在となる。車内の臭いを気にするのであれば、臭いを匂いで消すのでなく、こまめな掃除などで臭いの原因を車内の外に出す考えのほうが吉だ。

また、臭いの原因を車内に付着させない、持ち込まないという考えも重要となる。ペットとお出かけする人は、ケージやペットシートカバーを活用し、ペット同乗中は窓を開ける。タバコを吸う人は基本的に車内では吸わない、どうしても吸いたい場合は窓を開けるなどの対策をしよう。

家族の一員であるペットを車内に連れ込んだら査定で不利となるのに不満を抱く人も多いことだろう。しかし、最近は車内でペットと飼い主が快適かつ安全に過ごしつつ車内へのダメージを抑えるアイテムが多く揃っている。