この記事をまとめると
■安全運転者に与えられる「SDカード」を紹介■自動車安全運転センターが発行している
■さまざまな特典も用意されている
簡単な手続きで入手が可能!
「SDカード」と聞いて、まず思い浮かべるのはPCのデータなどを保存することができる、SDメモリーカードだという人は多いと思います。最近はドライブレコーダーでも、SDメモリーカードを使用するので、ドライブ時にも欠かせないものになってきましたね。
でももう1つ、ドライブ時に持っていると嬉しい特典がたくさん得られる「SDカード」があるのをご存じでしょうか? しかもSDメモリーカードのように何千円もするものではなく、入手するにも簡単な手続きがあるだけ。
じつはこのSDカードというのは、自動車安全運転センターが発行している「SD(Safe Driver)カード」のこと。自動車安全運転センターは昭和50年に施行された「自動車安全運転センター法」に基づいて設立され、安全運転研修の実施や、累積点数の通知、運転経歴の証明、交通事故の証明、安全運転の調査研究などの事業を行っています。
その事業の一環として、無事故無違反の安全運転を続けているドライバーに対し、安全運転者であることの誇りと自覚を象徴するものとして発行されているのが、SDカード。「これまでの安全運転に敬意を表すとともに、これからも安全運転者の誇りと自覚を持って模範的な運転をされるように願って、差し上げています」とのこと。安全運転者を応援するために、SDカードを持っているドライバーには、ガソリン代、食事代、宿泊代などの割引や、マイカーローンの金利優遇、車検や一般整備、板金代の優遇など、さまざまな特典が用意されているのです。
無事故・無違反の期間で色が変わる
SDカードの公式サイトには、都道府県別やジャンル別に優遇店検索ができるようになっているのですが、なんと東京都だけでも724件がヒット。引っ越しセンターでは30%割引だったり、英会話スクールではレッスン料から2万円引き、といったものまであるので、SDカードを持っていればかなりお得になることがわかります。
では、どうすればこのSDカードを取得できるのでしょうか。自動車安全運転センターでは、運転経歴に係る証明書を4種類発行しているのですが、そのうち「無事故・無違反証明書」または「運転記録証明書」の申込みをした人の中で、証明日以前に1年以上、事故・違反等の記録がない場合に、証明書に添えてSDカードが贈呈されます。証明書の申込用紙は、警察署、交番、駐在所、各センター事務所に備え付けてあるので、必要事項を記入して、郵便局・ゆうちょ銀行またはセンター事務所の窓口にて申し込みます。その際、証明書の交付手数料として670円(非課税)がかかります。

なので実質、670円が費用としてかかることになりますが、ガソリン代や洗車代など日々の割引で、それくらいはすぐに取り戻せそうですね。
ちなみにSDカードには5種類あり、無事故・無違反の期間で色が変わります。1年以上2年未満がSDグリーンカード、2年以上4年未満がSDブロンズカード、4年以上10年未満がSDシルバーカード、10年以上20年未満がSDゴールドカード、20年以上になるとSDスーパーゴールドカードです。皆さんは、どれに該当しますか?

持っているだけでいろんなお得が手に入るSDカード、ぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか。